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私は聞こえないように雑音を入れながら、声を潜める
私「母様、お久しぶりでございます」
母「……ええ、久しぶりA。
……やっぱり貴方には分かってしまったのね」
私「ええ。正直まさかとは思っていましたが、本当に……?」
母「ええ。」
私「っ……どうして……一体……どうして?」
母「私は……アイツが怖かったんです。」
私「“アイツ“?」
母「ええ、私の夫。私の夫が私の娘の仲良くしてる友達を殺すなんて……あんまりだったのよ……!せっかく、あなたを愛してくれる人がいる……そう思ったのにっ……だから私は……アイツの大切なものを奪おうと考えた
あなたの担任……柊先生の事件をきっかけにね。」
私「……それで……。
私の姉を、殺したのね……?」
母「……ええ、そうよ。私が殺した。
正直、アイツも気に食わなかったので。」
私「……なんで?母様は、姉様のお気に入りだったじゃん……。私のことなんかゴミだって言ってたくせに……何よ……そんな……そんな理由で……?」
母「……アッハハハハハ!」
私「な……に……?」
母「は?あんたの為なわけないじゃない!笑
たんなる夫の命令よ!私の大切なものはあんた達娘じゃない。愛する夫だけ。
愛する夫からの命令よ!あんたの大切にしている姉を殺せってね!笑
このこと警察に言ってもいいわよ?
この状況で言えるならだけど……笑
そしたら私愛する夫のためだったら、逮捕ぐらいなんてことでもないわ!笑
だいたい……」
ブツっ!ツーツー
私「ハァ……ハァ……ハァ……!!!」
やだ。ちがう。あんなの、母様……じゃない。
ちがう、ちがう、ちがう!!!!
また、私のせいで……人を……殺した……?
“アッハハハハハ!“
母様の奇妙な笑い方が頭の中でリピートする。
あんたが、殺した
私が殺した
もう、生きていかない方が、いいんじゃない?
心の中で誰かが呟いている
私はその場で
ドタンっ
倒れた
固く、閉ざされた目は
しばらく、開けることはなかった
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Asahi - いつも読ませて頂いています!逆転優勝おめでとうございます(^^) (2020年9月13日 22時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー - 緑組、逆転優勝おめでとうございます!この小説大好きです!他も頑張ってください! (2020年5月27日 11時) (レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます!! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!これからどうなるのか楽しみです。頑張って下さい! (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます! (2019年9月2日 17時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2019年5月22日 22時