星と涙 過去編 ２ ページ5
私の部屋へと入ってきたのは、私がこの前鎮魂した人のご遺族の方だった。
『確か貴女は、この前私が鎮魂した＿＿＿』
？「はい。先日は両親がお世話になりました。私の名前は中村優菜といいます。」
『こんにちは、どうかなさいました？』
ユ「華月さんが、理科系について詳しいと聞きましたので、私の悩みを解決してくれるかと思ったんです。」
『？悩みがあるのですか？』
ユ「はい。確か、１週間ほど前の話です。私、実は想い人が居るのですが、その人のことで、悲しいことがありまして…そのことについてで、恥ずかしながら自室で泣いていたんです。すると、こんなものが出てきて…」
渡された小さな木製の箱には、宝石のようにキラキラと輝く小さな石が入っていた。
『宝石ではないですね、綺麗な石…といったものですか。これが目から？』
ユ「はい。何かの病気なんでしょうか？」
まて、おもいあたるものがひとつあるぞ…
『あの、私も医者志望として専門的に学習をしているわけではないですし、思い当たるものがあるんですが…あっているかはちょっと…』
ユ「お、教えてください！病院に行くと、華月さんの所へ行けって言われたんです！だから、だから」
『これは、星涙病の、初期症状です。』
ユ「星涙病？」
『はい。病名の由来は、星のように輝く石が涙が出るたびに出てくることから、そういわれています。』
ユ「そうなんですか…治りますか？」
『今の状況なら、治ります。ですが、このままにしておくと、命の危険があります。第一に、色が消え、そして、記憶がなくなります。』
ユ「え？！」
『現在見つかってる治療法は、その想い人と、両想いになることです。』
ユ「無理無理無理無理」
『…こちらでも、最善はつくします。何かあればここに来てください。記憶がなくなっても来られるように、此処に来るように示す文と、簡単な地図を書いておきますね。』
ユ「はい。」
『では、その方の名前を、お聞かせ願います。』
ユ「名前は…」
彼女の好きな人は、皆から人気のある人だそう。消防官になりたいらしく、必死に勉強してるそう。
『こちらでは、惚れ薬と、症状を遅らせ、止める薬を制作します。貴方は、彼と話をして、友達になってください。』
ユ「が、頑張りますぅ…」
『はい、応援してます。何かあれば、昼夜問わず、言いに来てくださいね〜』
ユ「か、軽い…」
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作者名：あおり | 作成日時：2020年8月12日 10時
