179 「何を人の故郷荒らしてくれとんじゃゴラァァァァァア！！！」 ページ34
「……ふっふっふっふ」
おこ。私は今、激おこプンプン丸だぞ。
「ふふふふふふ」
悲鳴とも何ともつかない声を上げて突進してきた生物の頭を掴んで、ゴシャッとそのまま潰す。手にくっついた脳髄を払って、背後に迫っていたもう一匹を裏拳で殴り飛ばす。もちろん頭を狙っていたから、頭が潰れて即死。
「はい、ごちそうさま」
流星街の居住区にまで侵入し、潜んでいた『蟻』を殲滅し終えて、眉間に指を当てる。何でこんなところまで、と思いつつ怪我をさていた子供を抱き上げて教会に向かう。
「終わったよー。あとこの子の治療よろしく」
「ああ」
ガスマスクを付けた男に子供を渡し、私もそこら中にいる怪我人の治療に加わる。
「何でこんなことになったわけ？……って聞いても無駄か」
『キメラ＝アント』。
今世界でも大きなニュースになっている人食い蟻。
何処で人の味を覚えたのかは知らないけど、人を食うことで言語も話すし知能も増している。流石に流星街には来ないだろ、臭いし−−と思っていたら来てた。
「どうする？巣まで作られちゃってるし、私1人じゃ流石に駆除しきれないと思うけど」
「人は呼んだ。もうすぐ到着する頃だろう」
「やっほー」
「うわぁ！！」
振り向いたらシャルがいた！！
「久しぶりでもないけど久しぶり。仕事は終わったの？」
「うん。仕事終わらせて、流星街に呼ばれて走ってきたらこの有り様」
来たのは、シャル、フィン、フェイ、シズク、ボノレノフ、カルト。他の人たちは仕事があるらしい。
「チッ、長老たちは何してんだ？」
「えーとね、まずはこれ見て」
外に並べてあった遺体の一つの白い布を捲る。私が殺した蟻だ。
「元々は、流星街の住人なの」
よしよし、と頭を撫でてあげる。死人にそんなことしても意味ないけど。
「巣に侵入して覗いてみたんだけど、女王蟻が尻尾を刺して、蟻化させてた。おそらく操作系の能力。蟻化した者は女王への忠誠を誓わされ、他の人間を襲う」
「なるほど」
「で、ジジイ共は何してるか」
「蟻化して操られている奴を殺すかどうかとか、戻せるのかとか言い始めて、死の定義とかまで話し始めてる」
「相変わらずズレたとこで迷走してやがる。オレ達は勝手にやるぜ。邪魔する奴は倒すだけだ」
うん、私も同じく。
「セレネも行くだろ？」
「勿論」
早く殺させろ。同胞を殺されたんだ、拷問でもしたいくらいだ。……あ、あと私の欲求を満たしたい。
「目指せ、一日で殲滅！」
「当たり前だ」
……お？フィンがかっけぇぞ？
続く (更新停止中)
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レン(プロフ) - このシリーズ3周するくらいとんでもなく面白かったです!!!!!更新停止なのは悲しいけどいつまでも待ってます！ほんとにこの作品大好きです!!!!! (1月28日 21時) (
レス) @page34 id: d242f3e9c7 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - ついにキメラアント編っ！更新停止になっちゃってるけど、また更新再開してくれると嬉しいです！ (2021年8月26日 13時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - このシリーズめっちゃくちゃ好きです！更新待ってます！！ (2021年2月1日 8時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kan - 更新楽しみにしてます(^_^)ﾉ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 807bcc086e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - フレンチトースト頬張るふぇいたん可愛すぎる！！！ (2020年6月5日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2019年8月7日 21時
