244 「さァ、踊りましょ」 ページ40
*
師匠があれだけのオーラを発したのは、きっと私への挑発だ。
私は今から、ヒソカの注意を最大まで自分に引きつけなくちゃならない……否、ヒソカの注意を、全て私自身に。
そのためには、先程の師匠をうわ回るオーラを使わなければならないのだ。
……できるかな。
…………ううん、できる。
私はセレネ。
幻影旅団団長の唯一の弟子。
ハンターであり、流星街の暗殺者。
闇社会の裏の立役者。
そしてーー緋の眼を使える。
さぁ、オーラを練ろ。
そして全力を吐きつくせ。
目の前の獲物を、
「喰らえ」
【no side】
クロロが目を見開き、セレネと名を呼ぶ。
目の前でヒソカと対峙する者が、信じがたいほどオーラを放っている。決して自分より上をいったオーラではない。
ただーー似ていた。
(スカーレット……)
脳裏に浮かんだのは、赤子を抱いた金髪の女性。
「行け」
セレネの声と、空を切る音で我に帰る。
間髪入れずに空き地から跳びのいたクロロは、セレネがヒソカに飛びかかったその瞬間には、姿を消してしまっていた。
「ククク……♠」
「あは」
「まさかこれ程とは思ってなかったよ♥クロロも、セレネも♦」
クロロを殺してからセレネを殺す方が楽しいと思っている。けれど、今からクロロを追いかける暇は無さそうだ。
「あぁ、壊したいなァ♥」
「んー?」
「でも、……まだ、早いよね♣」
真っ赤に染めた瞳で、セレネはヒソカを覗き込む。幼子のような、あるいは小鳥のような、可愛らしい仕草で。
「師匠は大事……守るの。好きだから、守るの。だからアンタはここから逃がさない」
「じゃあ、全力で闘るの?」
「死ぬ気で殺る気で」
一度互いに跳びのき、空き地の端に立つ。
「さァ、私と一緒に踊りましょ♡」
*
245 「小さい頃のことを覚えていないのは、無意識に記憶に蓋をするから」→←243 「始めの頃は、師匠も寝るんだ!!って思ってた」クロロ「俺を何だと思ってたんだお前は」「最強、てか最恐」クロロ「……」
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勿忘草 - 216話の少女(57歳)に吹きましたwロリババa((殴 (2020年6月5日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 212話最高ですね夢主...強い(確信) (2020年6月5日 20時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 白瀬さん» 早口言葉ですね!!さぁご一緒に!!「ボポボボポボボポばがぶっ」(舌を噛む) (2019年8月29日 17時) (レス) id: d9b557ad09 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬 - ボポボって言いづらいよね‥(遠い目 (2019年8月19日 21時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 林 香織さん» 香織さん、ありがとうございます!クロロイケメンになってますか!?良かったです!!更新ペースが遅くて申し訳ないです…楽しんでもらえるようにこれからも頑張ります! (2019年7月12日 23時) (レス) id: d9b557ad09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤原 黎明 | 作成日時:2019年4月7日 0時