171 自由 ページ8
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【no side】
クラピカ『停まっている飛行船に乗れ。行き先はもう伝えてある』
リンゴーン空港に、ゴンとキルアを連れて戻ってきたパクノダに指示が出される。
センリツ「約束通り1人ね」
クラピカの隣で外を見張っているセンリツが安心したように呟いた。
クラピカ「飛び立つまではわからない。周囲を注意して見ててくれ」
そうクラピカが答えた矢先だった。
レオリオ「あっちから誰か来る！」
クラピカのスマホにかかってきた電話も、その者からかかってきたものだった。
レオリオ「あれは……ヒソカ！？」
スマホから、上機嫌な声が聞こえてくる。
ヒソカ『やぁ♥』
パクノダもその姿を見つけて、顔色を変えて怒鳴る。
パク「何で来たのよッ！！」
しかしヒソカは構わず、クラピカとの電話を続ける。
ヒソカ「ボクもこいつに乗せてくれ♠断ったらこの場でゴンとキルア殺しちゃうかな♥」
クラピカは貴様、と殺気を放つが、ヒソカにはそれすら楽しく思われる。もちろん、『青い果実』であるゴンとキルアを殺すなど、ヒソカは考えていないが。
ヒソカ「団長と戦いたい。それだけなんだ♥」
結局、ヒソカを乗せて飛行船は出発した。
2機が降りたのは、断崖絶壁で逃げ場などが無い場所。
飛行船から降りる時には、雨が止んでいた。
ピリリリリ
キルアのケータイに、クラピカが電話をかける。何か細工などがされていないかをセンリツに確認してもらい、クラピカはまた電話を切る。
クラピカ「よし！交換開始だ！」
パクノダの方へ、クロロが。
クラピカの方へ、ゴンとキルアが。
ゴンたちは喜びを隠しきれないレオリオとハイタッチを交わすが、クロロとパクノダは目を合わせなかった。
ヒソカ「……」
クラピカたちが飛行船に乗り込むまで、ヒソカは口を開かない。クロロもまた、ヒソカとは目を合わせようとしない。
ヒソカ「……もういいんじゃない？」
飛行船が浮き上がった時、ヒソカの隣で何かが揺らいだ。
クラピカ「！」
ゴン「……セレネ」
ふわり、景色の色が剥がれるようにして現れるのは、灰色の髪の少女。
クラピカ「……緋の眼」
彼女が、緋の眼でまっすぐにクロロを見たのを、クラピカは張り裂けるような思いで見ていた。
何故、彼女がそうなのかはわからない。
それでも、オレ以外にまだクルタの血を引く者がいたのだと、オレは孤独ではなかったのだと思ってしまう。
そうして、クロロへの憎しみは募る。
何故、貴様の側にセレネが縛られているんだと。
セレネを……自由にさせろ、と。
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勿忘草 - とっても面白いです！ところでクラピーは女装してなくても可愛い気がするのは私だけでしょうか？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 皆さん、温かいコメントをありがとうございます！本当支えになります。ここからも楽しんでください！よろしくお願いします！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
夜空?(プロフ) - ゆっくりでもいいです。いつでも待ってます。元気を出して下さい。私は主の小説が大好きです。主のおかげで勇気付けられた事もありました。主が無理せず、幸せに、元気になって下さると私は嬉しいです。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 9a1f04b9d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - あんまり無責任なことは言えないけど...私はこの作品が大好きです。更新されてたらすぐ読みにくるし、次の更新が待ちきれません。ゆっくりでいいです。またこの作品が更新されるのを楽しみに待ってます！ (2019年3月10日 9時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - ゆっくり休んで下さい。この作品が大好きので、また会える日をお待ちしております！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: c653d2043b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月5日 18時
