170 ヒソカ ページ7
*
フラン「もうやめろ、パクノダを行かせてやれ」
顔を膝に埋めて座っていると、隣にヒソカが座ったみたいだった。
私が緋の眼なのに対して、フィンクスさんたちが敵かどうかなんて言ってたけど、私は無視していた。
フランクリンさんが話し始めるのを聴きながら、私は必死に鼻先で涙をこらえていた。
フラン「シャル。今オレたちにとって、最悪のケースってのは何だ」
シャル「うーん、団長が既に死んでて、パクノダたちが操作されてる。鎖野郎の所在は結局知れず、こいつらにもまんまと逃げられる、かな」
隣に座ったヒソカは、相変わらず変な気配。なんでこんなオーラの形質なんだろ。
フラン「それが間違ってんだよ。最悪なのはオレたち全員が殺られて旅団が死ぬことだ。それに比べりゃあ、お前が言ったケースなんざ屁みてぇなもんだ」
……フランクリンさんがうまくまとめてくれた感じする。私、めちゃくちゃなこと言ったもん。
フラン「理由はどうであれ、お前らどっちも団長に寄りすぎだぞ。その結果致命的に旅団が崩壊してみろ。それが団長に対する一番の裏切りじゃねえか。
セレネが言いたいのも、そういうことだろ。緋の眼なのはどうでもいい。団長の信頼だって受けてんだ。今はほっとけ」
……。
フラン「パクノダたちを行かせて団長が戻ってこなかったら、その時は操作されてる奴全員殺してクモ再生だ。簡単なことだろうが」
……あれ、……ヒソカ？
変な気配、なのはそうなんだけど。
「……ヒソカ？」
ヒソカ「……」
そっちの話はまとまってきたけど、待って、待って？
また電話がかかってきて、ついにフィンクスさんたちがパクノダさんを行かせた。
でも、こっちは落ち着かない。何、何、待って、ヒソカ……ヒソカじゃないの？
すっと、ヒソカ(？)が長い指を立てた。その先に念文字が浮かんでいる。
ーー本物は、パクノダって女に着いて行くらしいよ。目的は、わかるでしょ？
「……ま、さか」
しーー、と唇に指を当てて、ヒソカーーもとい『イルミ』が静かにと言う。
「…………やっぱり、私行かなきゃ」
ごめん、幻影旅団の団員さん。
私は勝手に動くよ。
*
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勿忘草 - とっても面白いです！ところでクラピーは女装してなくても可愛い気がするのは私だけでしょうか？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 皆さん、温かいコメントをありがとうございます！本当支えになります。ここからも楽しんでください！よろしくお願いします！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
夜空?(プロフ) - ゆっくりでもいいです。いつでも待ってます。元気を出して下さい。私は主の小説が大好きです。主のおかげで勇気付けられた事もありました。主が無理せず、幸せに、元気になって下さると私は嬉しいです。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 9a1f04b9d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - あんまり無責任なことは言えないけど...私はこの作品が大好きです。更新されてたらすぐ読みにくるし、次の更新が待ちきれません。ゆっくりでいいです。またこの作品が更新されるのを楽しみに待ってます！ (2019年3月10日 9時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - ゆっくり休んで下さい。この作品が大好きので、また会える日をお待ちしております！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: c653d2043b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月5日 18時
