206 「と、いうわけで呼び出しますはゾルディック家の長男、イルミーーーっ！！そしてその弟、カルトーーーっ！」イルミ「てことで拉致していい？」カルト「……手伝います」「何でや」 ページ49
*
「カルト！」
夜の闇に紛れる色の飛行船から降りてきた小さな少年を抱き締める。久しぶりだぁ！
「セレネ、痛いんだけど」
「ごめんごめん。あ、イルミも来た！」
「やぁ。拉致しに来たよ」
「私の依頼内容は何処へ」
そして女性かと見紛う艶やかな黒髪を靡かせた兄貴。わー、こうして2人を見ると兄弟なんだなって思うよ。
「あ、クロロもいるんだ」
「おまけみたいに言わんといて」
「お前が失礼だ」
軽く小突かれた。誤魔化して、えへっと笑う。そしたら、イルミが私の髪の毛を撫でた。
「どうしたのその格好。黒髪」
「これ変装。可愛い？」
「うん。……でもクロロセレクトなら褒めない」
「オレだけわかればいい。イルミはもう帰っていい」
「依頼したのセレネだしね。遂行しないと金貰えないし。……あ、そうそう、お弟子さんを僕にください」
「調子に乗るな。セレネを制御するなんてお前には無理だ」
「制御？馬みたいに扱うクロロよりはマシだと思うよ」
「セレネが馬に見えるならお前の目は腐ってるな。三度生まれ直してからもう一度来い。それに残念ながらセレネは結婚する気は無いそうだぞ」
「うーん、頑張って落とすからさ。とりあえずお試しってことで結婚させない？オレの家は金もあるし、豪邸だし、オレとセレネの子供とか可愛いと思うよ」
「腐った目のお前とセレネの子なぞ可愛くは無いだろう。それにセレネは」
……。
「カルト、あっち行こうか」
「うん」
カルトが真面目に引いてて面白い。
飛行船の裏側に行っても、地味に2人の言い合いが聞こえる。……何故にそんなムキになったのかな？
ま、いいか。今はこっち。
「さて、カルトには別の依頼もしたいんだ」
「別の依頼？」
「うん」
にっ、と笑う。
「カルト＝ゾルディック。君、幻影旅団に入らない？」
カルトの目が見開かれた。
「セレネです。4番、OKでした」
『そう、良かった。そちらの仕事を終わらせたら私たちの所に。そこで入団させるわ』
「了解。よろしくです」
パクさんとの電話を、ピッと切る。それから3人の所へと歩み寄った。
「じゃ、行きましょうか。イルミは私の援護で、カルトは師匠と突っ切って」
「了解」
「セレネ、針いる？」
「あ、貰えると嬉しい」
これでイルミの能力が『変幻自在』でトレースできる。やったね！
「……それでは、また合流ってことで」
「ああ。また後で」
目元に包帯を巻き、私はイルミと走り出した。
*
続編のお知らせ！→←205 「ねぇ全然話進んで無い。作者の要約能力を疑う」クロロ「疑う前に無いと断定する」
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勿忘草 - とっても面白いです！ところでクラピーは女装してなくても可愛い気がするのは私だけでしょうか？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 皆さん、温かいコメントをありがとうございます！本当支えになります。ここからも楽しんでください！よろしくお願いします！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
夜空?(プロフ) - ゆっくりでもいいです。いつでも待ってます。元気を出して下さい。私は主の小説が大好きです。主のおかげで勇気付けられた事もありました。主が無理せず、幸せに、元気になって下さると私は嬉しいです。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 9a1f04b9d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - あんまり無責任なことは言えないけど...私はこの作品が大好きです。更新されてたらすぐ読みにくるし、次の更新が待ちきれません。ゆっくりでいいです。またこの作品が更新されるのを楽しみに待ってます！ (2019年3月10日 9時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - ゆっくり休んで下さい。この作品が大好きので、また会える日をお待ちしております！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: c653d2043b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月5日 18時
