199 「いやぁ早とちりというのは恐ろしいものですね！？魔獣の方が怖いけど！」 ページ41
*
ふわ、と体が宙に浮かび、セレネは青ざめた。この高さから落ちれば、ただでは済まない。
咄嗟に練をした時だった。
？「うおおおお！！」
崖から先程の男が飛び出してきて、自分を抱き抱える。
？「やっべえええ！！」
セレネ「っバカなの！？」
抱き合ったまま、一緒に落ちていくかと思われたがーー
2人の身体を、網のようなものが包む。そしてぐいっと引き寄せられ、2人はくっついたまま崖の上に戻ってきていた。
？「危ねぇ危ねぇ」
？「し、師匠……あざっす」
サングラスをかけて、大きなキセルを咥えた男だった。セレネはおろおろと2人の顔を見比べる。
？「大丈夫か、嬢ちゃん。オレたちは敵じゃねえ。あの獣を捕まえろってえ任務の、プロハンターだ」
セレネ「は、ハンターさん……」
なかなかな勘違いをしていたと気がつき、セレネが真っ赤になる。
セレネ「ごめんなさい、私もプロハンターです。セレネといいます」
？「！あんたもプロか。道理で強いわけだ。オレはビーストハンターのナックル。で、オレの師匠のモラウさんだ」
モラウ「何でこんなとこにいるんだ？」
セレネ「えっと、護衛の任務でこの辺りに……」
言いかけて、セレネが崖の下を見下ろす。
セレネ「まだ生きてますね」
ナックルが眉をひそめた。
ナックル「この高さから落ちてか？」
セレネ「んー」
セレネが円を発動する。獣の方に広げ、
セレネ「あ、いた。あそこに引っかかってる」
モラウ「随分広い円だな。最大何メートルだ？」
セレネ「最高で250mですかね。最近練習してたらいけるようになった」
えへ、と照れ臭そうに笑う。
ナックル「駆除対象……なんすよね。でも」
モラウ「ナックル」
セレネはナックルの表情を見て、ふーんと唸る。優しい人なのねぇ、と。
セレネ「モラウさん。さっきの煙みたいな、網？あれって長くロープみたいにできますか？」
モラウ「できるが、下に行く気か？」
セレネ「まさか。私動物苦手なんですよ」
セレネは隠していたベンズナイフを取り出すと、小瓶から毒を準備する。
セレネ「じゃあロープをこれに結びつけて」
モラウ「！」
セレネ「よし」
セレネは崖の下に狙いを定める。
セレネ「とりゃっ」
ビュン、と一直線に投げられたナイフは、
セレネ「刺さったー！」
獣の肩のあたりに命中。モラウにナイフを回収してもらう。
セレネ「流石に一撃では殺せなかったか。まぁ今毒やったし、OKかな」
満足げに頷くセレネに、2人がぽかんとする。ここまでのことができるなら、何で初めからやらなかったんだ……という思い含め。
*
200 「そして遂に200話……！？すごい！いつもありがとうございますー！！みんな大好き！……ね、師匠も愛してるって言って！」クロロ「……」「声ちっさ！」→←198 「いやいやいやいやフラグ回収早すぎません！？てゆーかページ数が足りねぇ！変なとこで続編いっちゃうかもしれません、ごめんね！！」
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勿忘草 - とっても面白いです！ところでクラピーは女装してなくても可愛い気がするのは私だけでしょうか？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 皆さん、温かいコメントをありがとうございます！本当支えになります。ここからも楽しんでください！よろしくお願いします！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
夜空?(プロフ) - ゆっくりでもいいです。いつでも待ってます。元気を出して下さい。私は主の小説が大好きです。主のおかげで勇気付けられた事もありました。主が無理せず、幸せに、元気になって下さると私は嬉しいです。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 9a1f04b9d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - あんまり無責任なことは言えないけど...私はこの作品が大好きです。更新されてたらすぐ読みにくるし、次の更新が待ちきれません。ゆっくりでいいです。またこの作品が更新されるのを楽しみに待ってます！ (2019年3月10日 9時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - ゆっくり休んで下さい。この作品が大好きので、また会える日をお待ちしております！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: c653d2043b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月5日 18時
