168 使命と仲間 ページ5
*
【セレネside】
フィン「！？おい、パク！」
ホテルを出て行くパクノダさんを止めようとするフィンクスさんの腕を掴む。
「鎖野郎からの指示。私たちはアジトに戻れってさ」
訝しげな顔をしていたノブナガさんはわかったというように頷いたが、フィンクスさんは顔をしかめたままだ。
フィン「それがどうした」
ノブナガ「従わなきゃ、団長が殺されんだろ！」
フィン「バカかお前。そうなったら鎖野郎を殺す。それで終わりだ」
……そういうこと、なのだ。
フェイ「団長もきと同じこと言うよ。ノブナガ。お前の考え方、クモへの侮辱ね」
旅団への、侮辱。それはきっと、
私だって、それは許せない。でもきっと師匠は、みんなに死んでほしくないって思ってる。
それなら私は、どうしたらいいの？
旅団でも無い、師匠の仲間じゃない私は、旅団の掟には従えない。従いたくない。
……これも選択？
『
フィン「ここでパクノダを追跡するのは必須、絶対条件だ」
シャル「同感だな、パクだけ行かせても意味が無い。ずるずる奴の指示に従っちゃ、占い通りになっちゃうよ」
マチ「あたしはノブナガに賛成だ。今はまだ奴の指示に従った方がいい」
コル「ぼくも」
私は、選べない。
今の選択も、クラピカたちの命か、師匠たちの命かも。
フィン「チッ……シズク、お前は？」
シズク「ていうか、揉めたらコインでしょ？」
フィン「これは明らかな掟違反だ」
シズク「うーん……でもやっぱりノブナガ派かな。団長にはまだ死んでほしくないし。もちろんパクもだけど」
どちらも、大切なんだ。
だから、ゴンとキルアには囁いた。
ーー私は誰も殺させない、と。
シズク「パクも同じ気持ちだよ。だからこそ、何も語らずに飛び出したんだから」
フィン「呆れたな、話にならねぇ。今すぐぶっ殺したいところだが、パクノダを追うのが先だ」
ノブナガ「待て！！」
ノブナガさんが、刀に手をかけた。
ノブナガ「そこから一歩でも進んだら、斬るぜ」
……全く、手間ァかけさせる。
フィン「ほう、やってみろよ。……っ？」
ドサリ、と倒れるノブナガさん。団員同士のマジギレ禁止でしょ？
フィン「セレネ、お前ノブナガ派じゃねぇのか」
「私はどっちとも言ってないよ。旅団じゃないし、君たちの掟に縛られるつもりは無い。……ただ、師匠の誇りは傷つけたくないし、誰にも死んでほしくはない。それだけ」
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勿忘草 - とっても面白いです！ところでクラピーは女装してなくても可愛い気がするのは私だけでしょうか？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 皆さん、温かいコメントをありがとうございます！本当支えになります。ここからも楽しんでください！よろしくお願いします！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
夜空?(プロフ) - ゆっくりでもいいです。いつでも待ってます。元気を出して下さい。私は主の小説が大好きです。主のおかげで勇気付けられた事もありました。主が無理せず、幸せに、元気になって下さると私は嬉しいです。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 9a1f04b9d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - あんまり無責任なことは言えないけど...私はこの作品が大好きです。更新されてたらすぐ読みにくるし、次の更新が待ちきれません。ゆっくりでいいです。またこの作品が更新されるのを楽しみに待ってます！ (2019年3月10日 9時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - ゆっくり休んで下さい。この作品が大好きので、また会える日をお待ちしております！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: c653d2043b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月5日 18時
