166 冷静 ページ3
*
クラピカ「どういうことだ！？」
何故、幻影旅団の団長ーーいちばん大切なはずの『頭』が、人質とはなり得ない？
頭を潰せばクモも止まると、この時のクラピカは思っていた。
センリツが震える声で話し始める。
センリツ「彼の心臓はいたって平常。動揺はみじんもないの。死への不安、恐怖……何も無いわ」
クロロが、わずかに微笑んでいる。
センリツ「死を受け入れている音、死を毎日側にあるものとして享受している音。……なんでこんな音が出せるの！？」
センリツは、目をつぶって耳を塞ぐ。それでも恐ろしいリズムを刻む心音は、耳に入る。
センリツ「もう嫌！もう聴きたくない！その人の音も貴方の音も！」
センリツ、とクラピカが彼女の名を呼ぶ。
センリツ「彼は本当に、自分に人質の価値が無いと思っている。でも！彼がリーダーだということは事実！」
クラピカ「……お前は、お前らは、一体」
クロロは、また微笑む。そして窓の外に目をやりながら、
クロロ「
フィン「説明しろ」
フィンクス組は、ベーチタクルホテルに到着し、状況を尋ねる。
シズク「停電したの」
ノブナガ「その隙に団長が拐われた」
セレネが、黙ってフィンクスにメッセージをわたす。それを読んだフェイタンが言う。
フェイ「何故すぐ追わなかたか？」
ノブナガ「パクとマチがやられた」
フェイ「で？」
ノブナガ「鎖野郎にはプロハンタークラスの仲間がまだいる」
フェイ「で？」
ノブナガ「メッセージの裏をよく読め！！こいつらには人質の価値があるって証だ！おそらく団長が捕まってるのは、ウボォーの力でも千切れない鎖なんだ！自力脱出は難しい！」
フィン「おそらく？」
ノブナガ「言ったろーが、停電！目が見えるようになった時には、団長はもういなかった！とにかく動ける状態じゃなかったんだ！！」
問い詰められたノブナガがキレて叫ぶのを、シャルナークとセレネが諌める。
シャル「OK、反省会は後！」
セレネ「今はこれからの対策を考えるんでしょ」
シャルナークが旅団員に指示を与え始めた時、フィンクスのケータイが震えた。
ディスプレイに表示されたのは、団長の番号。
フィン「もしもし」
クラピカの声が、フィンクスの耳に届く。
クラピカ『これから3つ指示する。まず、大原則としてこちらの指示は絶対だ。従わなければ即座にお前たちのリーダーは殺す』
その声がセレネにも聞こえ、セレネは顔をきつくしかめた。
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勿忘草 - とっても面白いです！ところでクラピーは女装してなくても可愛い気がするのは私だけでしょうか？ (2020年6月5日 16時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - 皆さん、温かいコメントをありがとうございます！本当支えになります。ここからも楽しんでください！よろしくお願いします！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
夜空?(プロフ) - ゆっくりでもいいです。いつでも待ってます。元気を出して下さい。私は主の小説が大好きです。主のおかげで勇気付けられた事もありました。主が無理せず、幸せに、元気になって下さると私は嬉しいです。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: 9a1f04b9d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - あんまり無責任なことは言えないけど...私はこの作品が大好きです。更新されてたらすぐ読みにくるし、次の更新が待ちきれません。ゆっくりでいいです。またこの作品が更新されるのを楽しみに待ってます！ (2019年3月10日 9時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - ゆっくり休んで下さい。この作品が大好きので、また会える日をお待ちしております！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: c653d2043b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年12月5日 18時
