if__コードブルー__【名取颯馬】

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藍沢side




最近、名取の様子がおかしい。

立ったときにふらっとしたり、急にうずくまったりする。

最初は貧血気味なのか、と思ったが最近は手首を痛めてるのか、よく手首をかばっている気がする。


今日の帰りに、話でも聞いておくか。





今、俺がいるのは病院の食堂。

今日は奇跡的になんのオペもなく、急患もおらず、久しぶりにゆっくり食事することができる。




緋山「あ！藍沢！」


藍沢「なんだ、緋山か。」


緋山「なんだってなによ！…っていうか、あんたが食堂にいるなんて珍し。」


藍沢「今日はいつもより患者が少ないからな。」



緋山「そう。…………」



緋山「………あ、……あのさ、名取のことなんだけど、」



藍沢「名取、？」



緋山「……あいつさ、なんか最近おかしくない？」



緋山も気づいていたか、名取の異変に。



これはただ事ではない、と本能的に感じた。









だが、気づくのが遅かった。









緋山「……え、」






藍沢「どうした。」








緋山「今…………」





緋山が食堂の大きな窓を指さしながら言った。









緋山「今、誰か落ちなかった…………？」

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