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09−3 ページ11



そうだ、そう。
まだたっぷり時間はある。

来た道をUターンして、近くにこれを捨てることができるゴミ箱がないかを探す。
無意識に歩幅が大きくなっていく。


「あった...」


少し歩くと、段ボールで出来たゴミ箱が道の端に置かれていた。
おそらく、クリスマスで人が増えたことによるポイ捨て防止だろう。

ゴミ箱の上にプレゼントをかざす。
空のペットボトルやお菓子の残骸の上に浮かぶそれは、まるで自分だけは違うとでも言うように、また少し輝いて見えた。


「(...違わないよ)」


蓋をしなきゃダメなもの。
大事に抱えてはいけないもの。

もっと綺麗でソフトなものなら良かったけど、


「...俺のは、ドロドロで醜いからね」


だから今は蓋をする。
いつか遠い未来で笑えるように。

時間はかかるだろうけど、
ゆっくり、ひとつひとつ捨てていく。


______ばいばい!


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作者名:±3 | 作成日時:2020年1月13日 2時

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