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30話 ページ39

目を開けると、そこはベットの上だった。

1つ違うのは、アジトではないこと。

「っ!ここは…」

言葉を失う。

「は?……え、なん…で」

私と同じベットにいるラゼ。
すぅすぅと可愛い寝息をたてている。

ゴクリと唾を飲み込む。
逃げれるのではないか。

スッと出ようとする。
だが、腕をガッチリ捕まれる。

ラゼ「どこいくの?」

「どこって…帰るの」

ラゼ「どこに?」

「旅団のところよ」

ラゼ「ダメ」

腕を引く力が強まる。
痛いほどに。

グンッ!と引っ張られてすっぽりと布団に入る。

ラゼ「ここにいてよ」

ずるい。
そう言えば行けないって知ってるんでしょ。

ダメだ。
ラゼのペースにはまったら。

「放して!」

ラゼ「なんで?」

なんで?って。

「言ったでしょ、帰るの」

ラゼ「強情だな、Aは」

ラゼの右手が私の顎をつかむ。

「っ!?」

そのまま、世に言う"キス"というのをされる。

「!?…っあ…んっ… ふっ…!!」

力が抜けそうになる。
ダメだ。

放してという意を込めてラゼの胸板を叩く。

放された口が熱を帯びる。

「な…なにして…!」

ラゼ「何って、キスだよ」

平然と答えられる。
昔はそれすらも好きだったのに。

ラゼ「…そんなに帰りたいの?」

「当たり前」

ラゼ「俺、Aに会いたかった、ずっと。あの日から決別したから…」

私が…殺してしまった日。

ラゼ「…悪かった。俺は、Aが好きなんだ」

ずるいよ。
私が、それで許すと思ってるの?

「ば、馬鹿じゃないの…。今更…」

痛い、張り裂けそうだ。

私が私でいられなくなりそうな程に。

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ヴァインシン(プロフ) - カンナさん» 最強臭笑 すごいですね笑 (2016年2月14日 12時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - おおー!漂う最強臭…!! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 18e9c14b4b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァインシン(プロフ) - 皆さん!無事、念能力の構想がまとまりました!追記でも書きましたが締め切らせてもらいます!ありがとうございました! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァインシン(プロフ) - カンナさん» はい!"応用が効く+制約と誓約"でかなり強力なものが望めるかな、と! (2016年2月13日 21時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - おおー!すっごくいいアイデアですね!自然界のものなら植物の他にも沢山あるし、応用も効きそうですね(´∇`) (2016年2月13日 20時) (レス) id: 18e9c14b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヴァインシン | 作成日時:2016年2月3日 18時

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