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JK side
“
Aが歌い終わると、割れんばかりの拍手と歓声が会場を包んだ。ステージ裏もそれは一緒で、ジニヒョンなんか自分の出番直前なのに涙で顔をぐちゃぐちゃにしている。
やがて、ステージを終えたAがイヤモニを外して戻ってくるのが見えて。周りの目なんて気にせずに、駆け寄ってAを強く抱き締めた。
「____え、ジョングク?」
「好きだよ、A」
一瞬、時が止まったかのように感じた。何も考えずに出た言葉に今更少し焦っていると、Aは俺の背中にそっと腕を回した。
「うん、私も好き」
「え」
びっくりして少しだけ腕を緩めてAの顔を見ると、屈託なく笑っている。
「俺も大大大好きだよ〜!」
「ヤー、オッパも愛してるよ〜!」
テヒョニヒョンとジニヒョンがタックルの如く猛スピードで抱きついてきて、思わず「うげ」と変な声が出た。
「ヒョン、ちょっとどいてもらってていいですか」
「ふふ、オッパ、私も愛してます」
「Aもちょっと待った」
「Aもすっかり成長したんだね……」
「元からAよりダンス下手なジニヒョンが何言ってんのさ〜」
「失礼だぞ、テヒョナ!」
「ヒョン、次ヒョンの番ですけど」
「え、やば! ワールドワイドハンサムの顔が! メイクさぁーん!」
……本当にこの人長男なわけ?
「ジニオッパ、頑張ってくださーい!」
笑顔で手を振ったAは「オッパのステージ見よ」と俺の腕を引く。
____明らかにヒョン達に邪魔された感はあるけど。Aも絶対わかってないと思うけど。
焦らなくていいか、と思った。これからもずっと一緒なんだし。Aが笑っていれば、それでいい。
Aは俺の光だから。
____END______
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?(プロフ) - ウラツクで一番好きなお話兼一番更新を楽しみにしてるお話です!続きが気になりすぎてはじめてウラツクでコメント残しました!笑 これからも無理せず頑張ってください! (2019年8月23日 23時) (レス) id: 7911c797b0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です!お返事嬉しいです!はい!楽しみにしてます! (2019年6月24日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です!頑張ってください! (2019年6月19日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2019年6月16日 17時