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「A、しっかりして」
ジミンオッパがそう言って頭を撫でてくれる。私は両手で覆った顔を上げることができなかった。
あんな状況で収録を続けられるわけもなくて、撮影は延期になった。これが生放送じゃなくて本当に良かったと思う。
「さっきの女性は逮捕されました。ハサミはバッグの底の隠しポケットに隠していたそうです」
「だから荷物検査にも……」
「なんでも、別れた恋人がAのファンだったらしくて＿＿＿＿」
どこからかそんな会話が聞こえる。
「ごめんなさい……オッパ達もスタッフさんも、私のせいで……」
「A、さっきから何度も言ってるでしょ？ お前のせいじゃないよ」
「違う、私のせいです……」
私がいなければ、ジョングクが傷つくことはなかった。収録を中止させてARMYを悲しませて、マネージャーやスタッフの仕事を増やして。全部私のせいだ。
やっぱり私は、みんなにとって邪魔でしかないんだ＿＿＿＿。
「馬鹿なこと考えるなよ、A」
ユンギオッパが鋭い声で言う。
「ヒョン」
「一人で抱え込もうとするなって言ってんだろ」
オッパ達は次々と慰めの言葉をかけてくれる。
いろんな感情が混ざって、どうすればいいのかわからない。
「＿＿＿＿今は、一人にしてもらえませんか……」
呟くようにそう言うと、しばらく沈黙が流れる。見えなくても、みんな悲しい表情をしているんだろうということはわかった。
「一人にはできないよ。あんなことがあった後だし」
ナムジュンオッパがそう言う。
「お願いします。今は誰とも話したくないから……」
ナムジュンオッパはまた何か言おうとしたけど、ホソクオッパがそれを遮った。
「わかったよ。でも楽屋の外にいるから」
そしてオッパ達は楽屋にいたスタッフさん達も連れて外に出ていった。
一人きりになって、一層罪悪感が増していくようだった。
＿＿＿＿私なんかがいなければ。
「もう、やめたい＿＿＿＿」
涙がとめどなく溢れてきた。
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?(プロフ) - ウラツクで一番好きなお話兼一番更新を楽しみにしてるお話です！続きが気になりすぎてはじめてウラツクでコメント残しました！笑 これからも無理せず頑張ってください！ (2019年8月23日 23時) (
レス) id: 7911c797b0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！お返事嬉しいです！はい！楽しみにしてます！ (2019年6月24日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！頑張ってください！ (2019年6月19日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2019年6月16日 17時
