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JK side



鋭い痛みと、溢れてくる血。額には汗が滲んだ。



「捕まえろ!」


何人かの男のスタッフが飛びかかり、女を押さえつける。血がついたハサミを取り上げられ、女はスタジオの外に連れ出されていった。


いつのまにか曲は止まっていて、ARMY達の叫び声も飛び交っていて。スタジオ内は騒然としていた。




「ジョングク!」


「大丈夫!?」



すぐにヒョン達とスタッフが駆け寄ってくる。俺は刺された右腹を手で押さえつけた。





「俺は大丈夫です。それより____」




後ろで立っているAを見上げる。Aはパニック状態で、状況を理解できていなかった。






「A? しっかりして!」


「じょ、ジョングク、私____ごめんなさいっ、本当にごめんなさい____!」


「A、俺は大丈夫だよ。落ち着いて」


「わ、私のせいで____」


「Aのせいじゃないよ。ほら、深呼吸して」





ジンヒョンがそう言ってAの背中をさする。ほとんど過呼吸状態になっていたAは、涙を目に溜めながら必死にゆっくりと息を吸った。





「ジョングク、救急車呼んだから。大丈夫か?」


「見た目ひどいだけでなんともないです。大丈夫です」




スタッフにそう答える。さすがになんともないは嘘だけど、ただのハサミだったからか、傷もそれほど深くはない。





「警備はどうなってるんですか!?」




マネージャーの怒鳴り声が聞こえる。たぶんあの女はARMYだと偽ってスタジオに入ったんだろう。殺害予告の送り主は、たぶんあいつだ。


放心状態のAにもっと声をかけてあげたかったけど、救急車と警察まで到着して俺はすぐに病院に運ばれた。ナムジュニヒョンがついて来ようとしたけど、ヒョン達にはAのそばにいてほしくて断った。





「ジョングク、本当に悪かった。俺達がもっと警戒していれば……」



救急車の中でマネージャーがそう謝ってきた。





「……ヒョンは悪くないです。……殺害予告のことはもっと早く言って欲しかったけど」


「……すまない」




マネージャーは心の底から後悔しているようで、涙まで流していた。慌ただしい救急車の中で治療を受けながら俺はAが心配でたまらなかった。

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?(プロフ) - ウラツクで一番好きなお話兼一番更新を楽しみにしてるお話です!続きが気になりすぎてはじめてウラツクでコメント残しました!笑 これからも無理せず頑張ってください! (2019年8月23日 23時) (レス) id: 7911c797b0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です!お返事嬉しいです!はい!楽しみにしてます! (2019年6月24日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です!頑張ってください! (2019年6月19日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美月 | 作成日時:2019年6月16日 17時

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