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放課後。
私は美菜といつもの公園にいる。
美菜「どうしたんだろうね、
珍しいよね、あの2人が...」
「そうだね」
美菜「どうしたの、浮かない顔して」
「え...」
美菜「え、じゃないよ
なんかあるんでしょー?」
「うーん」
美菜「なに、そのこたえ...」
そう言いながら微笑む。
「自意識過剰とか思わないでよ?」
美菜「内容によるよ〜」
「言わない」
美菜「ゴメン、ウソ」
「前にもね、こんなこと、あったの」
美菜「え...」
「小学4年生だったかな?
あの時、私のせいだったの、
2人がケンカしたのって」
美菜「なんで?」
「その前の日にね、柚月とケンカしたの。
もう、くだらないことで。
なのに、あんなにおおごとになるなんて、
すごーく後悔した」
美菜「なにがあったの?」
「ただのすれ違い。
けど、あの時はツラかったな」
美菜「その後、2人はどうしたの?」
「先生にね、すっごい怒られてた。
けど、あれからかな。
2人がもっと仲良しになったの。
妬いちゃうぐらい...」
美菜「やっぱり、柚月くんのこと、
好きなんだ〜」
そう言ってニヤニヤしてる美菜。
ひいちゃうよ。
「.......」
美菜「柚月くんも、大吾も、大変だね」
「なんで?」
美菜「なんでも〜」
「な〜に、それ」
美菜「あ」
「ん?」
美菜が見てる方に私も目を向けた。
そこには...。
「柚月...」
柚月「あの...さ」
大吾「待て、柚月」
「大吾くん?」
大吾「あのさ、ちょっといい?」
「いや、けど、柚月が...」
柚月「いいよ、行ってきな」
そう言う柚月はすごく優しい。
だからこそ、逃げ出したい。
「ごめん、今日用事があるんだ」
大吾「けど、少しだけ...」
「病院、行かなきゃ」
大吾「じゃあ、オレもついていくよ」
「いい、来なくて」
柚月「おい、可純。
なんか隠してるだろ」
「隠してなんかないよ」
柚月「言えよ!
お前のこと、知っときたいんだよ!」
「健康な柚月には分かんないよ!」
柚月「なんだよ、それ」
「.....ッ」
もう、息が枯れそうなくらい走った。
そうじゃなきゃ、
全て、吐き出しそうだったから。
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作者名:アオイ | 作成日時:2016年9月14日 16時