【実況者】花人狼-ﾊﾅｼﾞﾝﾛｳ-

ずっと。 ページ26

レト「もう……やめて」

頭を抱えて蹲る彼を嘲笑う様に話すヒラ。

ヒラ「やめないよ。レトさん含め皆が壊れるまでね

あっはは。よくこの状況耐えられるよね」

ズズ「くっそ……！」

ぎりぎりと奥歯を噛みしめ、ぎろりと睨むズズ。

ヒラ「だからズズさん。そんな目で見ないでくれる？死にたいの？」

ズズ「もう一度言うけど、俺は他の誰かが生き残れるなら死んでもいいんです」

ヒラ「ふ〜ん」

あまり興味が無さそうに返事をするヒラに、キヨが口を挟んだ。

キヨ「ヒラ、てめぇ……」

ヒラ「あれ、キヨ居たんだ。てっきり人殺しそうになったから逃げたかと」

キヨ「殺す」

どこからか持ってきた果物ナイフをポケットから取り出し、ヒラに刺そうとするキヨ。

ヒラ「いいのかな？俺を殺すと全員死ぬかもしれないよ？」

動きがぴたりと止まる。

ヒラ「こんな俺にも使命ってやつがあるんだ。聞きたい？」

キヨ「……それは今後のゲームに関わることか？」

ヒラ「さぁ？」

にやにやと見下すヒラを睨み、ナイフを直すキヨ。

ズズ「使命……いつ知ったんですか？」

ヒラ「教える必要は無い……と言いたい所だけど。

どうせ言わなきゃいけないっぽいから言うね。


俺はレトさんと一緒に逃げ、コジマさんから逃げ切ることができた。

その後こーすけに会って情報を得て、フジとズズさん、しろろに会った。

……一瞬だけシロロとすれ違う時があってさ

その時に入れられたんだろうけど……

ポケットに小さな紙が入ってて

まあ気づいたのは部屋に戻ってからだけど。

その紙には『指揮者』って書いてあった。

最初は意味が分からなかったけどすぐに分かったよ。

俺がこのゲームの支配者だってね。

主とやらは俺を分かってくれてるってね!!」

狂った笑いが部屋に響く。

蘭「……」

つわ「こんな事って……。」

キヨ「お前……っ!!」




此処から、本番だ。

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