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三日目の朝 ページ23

蘭「ん……?」

重い瞼を上げ、夢から現実へと戻った。

俺、生きてんだ。

蘭「うっかりもう死んでるのかと思った」

独り言を呟きながらベッドから起き上がる。

変わったことといえば、テーブルの上にあった占い結果の紙が無くなっていることだけ。

他は特に変わった様子は無かった。

蘭「まだ続いてるのか」

まだ人狼は殺されていないのか、と若干呆れ気味に溢す本音。

“自分は何もしてないのに?”

けたけたと笑う子供の声が聞こえた。

多分、気のせい。





廊下に出ると、朝特有の寒さと静けさが漂っていた。

ふう と息を吐き、大広間へ足を運んだ。



つわ「あ……」

俺の姿を見た瞬間薄ら笑みを浮かべるつわはす。

その先には参加者全員の姿が、

いや、数人居ないようだ。

この場にいるのは
キヨ
ヒラ
フジ
レトルト
ズズ
アブ
つわはす
と、俺。

いないのは
こーすけ
コジマ店員
P-P
セピア

コジマ店員はともかく、こーすけさんが居ないのは不思議でたまらない。

まさか、死んだ……?


アブ「全員、揃いましたね」

閉じていた目をゆっくりと開け、ずっしりとした重い言葉を発した彼の眼には
もう俺らは映っていなかった。

アブ「では、占い結果を」

フジ「その前に今日死んだ奴はいねぇのかよ

明らかに減ってるんだけど?」

コツリと音を立てて前に出たフジの顔も尋常ではなかった。

以前の優しい顔はどこにもない。

つわ「居ない人で投票と狼に殺されたとなると……」

ヒラ「待って!俺達昨日投票してないよ!?」

蘭「あ、確かに」

俺は昨日の夜、ずっと一緒にいたアブさんと別れた後は

疲れていたのか、すぐに深い眠りに落ちた。

良く眠れるよなって自分で思う。

キヨ「てことはつまり

投票によって死んだ奴は居ないってことだ」


『ぶっぶ〜!!

実況者のくせに勘が鈍いですねぇ!』

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設定タグ:人狼ゲーム , 実況者 , 花言葉   
作品ジャンル:ホラー
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ラピス - うぅ…やっぱこういうのってみたくなるよなぁ…てかここのズズさん好き (2019年4月14日 0時) (レス) id: b0595df335 (このIDを非表示/違反報告)
- 真緒さん» ありがとうございます!まだ早々と更新出来そうに無いので、気長に待って頂けると嬉しいです! (2018年3月26日 22時) (レス) id: 93251cc4fd (このIDを非表示/違反報告)
真緒(プロフ) - お帰りなさい!これで日々の楽しみがまた増えました(*^▽^)そして合格おめでとうございます! (2018年3月20日 17時) (携帯から) (レス) id: 3df7ecb774 (このIDを非表示/違反報告)
- すいみん。さん» ありがとうございます!待っていてくれるとは、有難い……。受験頑張ります。 (2018年2月5日 18時) (レス) id: 93251cc4fd (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - すごく面白かったです。のんびりと待っているので受験頑張ってください! (2018年1月15日 0時) (レス) id: 95eb9a6366 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年3月23日 21時

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