【実況者】花人狼-ﾊﾅｼﾞﾝﾛｳ-

全員が敵だった ページ19

ヒラ「じゃあ僕は行かなきゃいけないから。

生き残るためにね。」

バイバーイ、と手を振り消えていったヒラ。

驚きと絶望を隠せず、目から光が消える。

その様子を見ていたズズは焦り始める。

ズズ「レト……さ、

此処では……、っ味方は数少ない。

裏切るのだって当たり前なんです

……精神が持たないのは、分かります」

レト「……」

シロ「その通り。

信用するのはもうやめた方が良いですよ」

フジ「……黙って聞いてたら。

やっぱり全員狂って死ぬんだ。

やってんねーな」

静まり返る廊下と、四人の人影。

その様子を、カメラは見ていた。







*









？「あの、アブさん」

アブ「はい？

何ですか？実況者の神様」

蘭「普通に名前で呼んで下さい

ずっと逃げてきて思ったんですが、占い結果言ってないですよね

誰占ったんですか？」

アブ「えーとね

ズズさん占ったんですけど、白だったんですよね」

蘭「何か悔しそうですね」

アブ「だってー、

あんな人初めて見たから黒かなーって思ったの

だけど白だった」

蘭「へえ、

……俺のことはどう思ってますか？」

アブ「……

白だと思ってるよ？」

蘭「ありがとうございます」

ふわりと笑った蘭たんの頭の中で、ある言葉が浮かんだ。





村人とは言わないのか

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