一人ひとりの ページ14
ヒラ「は……？」
どういうこと……？」
こー「……
逃げ始めて数分後に鉢合わせてしまって
鉄パイプで殴られたんだ。
俺はそれで死んだ筈だったんだが
ギリギリ生きてたんだ。
でも虫の息でさ
蹲っていたときに
……あいつが現れた」
レト「……まさか
シロロ？」
こー「そう。
それで俺を見下ろすシロロを見た瞬間
そいつはこう言ったんだ
“あなたはまだ使命を果たしていない
死なれては困る”
ってな」
ヒラ「……使命って」
こー「俺が今まさにしていることだよ
俺の使命は
“情報提供者”
情報を提供するまで死ねないおせっかいな奴だ。
ちなみに
一回死んで生き返って情報提供すると死ぬんだ。
使命を果たしたからね」
ヒラ「ッ……！？」
ヒラは声にならない叫びを上げた。
こーすけは柔らかい笑みを浮かべた。
そんな顔すんなよ、と言っている様だった。
こー「んじゃ
最後の情報提供だ。」
レト「嘘……でしょ……？」
こー「嘘じゃない。
……
このゲームのメンバーは一人ひとり使命があるんだ。
その使命はそれぞれ違う
最初に気付いたのはつわはすさん。
花伝達……だったっけな。
花言葉を伝える……
そして俺は情報提供者。
情報を提供するだけの地味な使命。
俺にぴったりだよ。
……気づいてると思うが
ヒラにもレトさんにも使命があるんだ。
今は分からないけど、いつか分かる。
シロロがきっと導いてくれるさ。
でもシロロはいつ裏切るか分からないって言ってたな……
まあ裏切るかどうかも分からないしな」
はは、と眉を垂らして笑う。
その瞬間、足元から光が溢れ出した。
その方向に目を向けてみると、こーすけの足元から光っている様だ。
ヒラ「こーすけ!!」
顔をぐしゃぐしゃにして泣きじゃくるヒラに語りかける。
こー「お願いだ、みんなを救ってくれ。
人狼を見つけて、殺してくれ。
これ以上あいつらが死ぬところを見たくない！
俺はこれで終わりだ。
健闘を祈る。」
眩しい笑顔を浮かべながら消えていくこーすけ。
ヒラが手を伸ばした先にはもうその姿は無かった。
レト「……ッ」
唇を噛みしめ、シルクハットを深くかぶる。
ヒラは泣いているようだが、うつむいて涙を見せないようにしている様だ。
静かな廊下ですすり泣く声だけが聞こえた。
「みーつけた」
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ラピス - うぅ…やっぱこういうのってみたくなるよなぁ…てかここのズズさん好き (2019年4月14日 0時) (
レス) id: b0595df335 (このIDを非表示/違反報告)
故 - 真緒さん» ありがとうございます！まだ早々と更新出来そうに無いので、気長に待って頂けると嬉しいです！ (2018年3月26日 22時) (レス) id: 93251cc4fd (このIDを非表示/違反報告)
真緒(プロフ) - お帰りなさい！これで日々の楽しみがまた増えました(*＾▽^)そして合格おめでとうございます！ (2018年3月20日 17時) (携帯から) (レス) id: 3df7ecb774 (このIDを非表示/違反報告)
故 - すいみん。さん» ありがとうございます！待っていてくれるとは、有難い……。受験頑張ります。 (2018年2月5日 18時) (レス) id: 93251cc4fd (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - すごく面白かったです。のんびりと待っているので受験頑張ってください！ (2018年1月15日 0時) (レス) id: 95eb9a6366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逕 | 作成日時：2017年3月23日 21時
