狂気 ページ11
カラリと響く乾いた音。
コジマ「はぁ、隠れ場多っ。
絶対此処にいるでしょ」
だるそうに溜息をついて、顔を歪める。
コジマ「端から潰してくか」
ひゅ、と風が切れたかと思ったら
大きな音を立ててガラクタが崩れていった。
レト「嘘、でしょ?」
目を見開き、現実なのかと疑うレトルト。
あはははは、と笑いながら物を壊していくコジマ店員。
ヒラ「もう、終わりだよ。諦めようよ」
涙目で語りかけてくるヒラを見て、レトルトは再び唇を噛んだ。
何か、無いのか?これを切り抜ける策は……____________
思考回路を倍速で回し、作戦を練っている最中、
______________がたん
レトルト達とは違う、真逆の方向から物音が響いた。
コジマ「……は?
自滅か?」
コジマ店員もきょとんとしていて、馬鹿なのかと目を点にしていた
だがそれは一瞬の出来事で、目を細めにやりと笑うと
その方向へゆっくり足を進めた
コジマ「はは、残念だったなぁ。
まさか自分で場所を示してくれるとは。
人は数人いるのかな?」
音がした積み重なった段ボールを前にした彼は、鉄パイプを振り合げた
その瞬間
レト「今や!!」
ヒラの腕を掴んだレトルトが姿を現し、扉の開いた出口へ猛ダッシュした。
コジマ「……、はっ?
罠かよ、くっそ!!」
壁に鉄パイプを思い切り殴りつけ、悔しそうな表情で眉間にしわを寄せる。
すると、物音がした段ボールから、声が聞こえた。
「罠であり、提示でもあるのですよ。コジマ店員さん。」
コジマ「……お前、その声」
「そう。
貴方達の進行役、シロロです」
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ラピス - うぅ…やっぱこういうのってみたくなるよなぁ…てかここのズズさん好き (2019年4月14日 0時) (レス) id: b0595df335 (このIDを非表示/違反報告)
故 - 真緒さん» ありがとうございます!まだ早々と更新出来そうに無いので、気長に待って頂けると嬉しいです! (2018年3月26日 22時) (レス) id: 93251cc4fd (このIDを非表示/違反報告)
真緒(プロフ) - お帰りなさい!これで日々の楽しみがまた増えました(*^▽^)そして合格おめでとうございます! (2018年3月20日 17時) (携帯から) (レス) id: 3df7ecb774 (このIDを非表示/違反報告)
故 - すいみん。さん» ありがとうございます!待っていてくれるとは、有難い……。受験頑張ります。 (2018年2月5日 18時) (レス) id: 93251cc4fd (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - すごく面白かったです。のんびりと待っているので受験頑張ってください! (2018年1月15日 0時) (レス) id: 95eb9a6366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逕 | 作成日時:2017年3月23日 21時