嫉妬させたい *エイジ ページ1
「ばーか」
ふてくされた顔でそっぽを向く彼女
「なに怒ってんの?」
素直にそう聞くと彼女は疲れた様に大きなため息をついた
「えいちゃんには分からないよ」
結構つまんないことで怒ってるんだもん!と言い切る彼女
自分でつまんないこととか言うんだ…
「なになにー?…そらちぃと喋ってたから?」
「男に嫉妬するほどえいちゃんを信じてない訳じゃないですぅ!」
それはない!と本気で思ったようで彼女はぶんぶんと首を振る
「えー…なんだろー」
隣いい?と聞くと彼女はどうぞ、と言って少し詰めてくれる
オレより小さい彼女の横であぐらをかいた
「冷蔵庫のプリン食べちゃったこと?」
「…初耳。それはまた後で怒るからね?」
「あ、分かった」
おっと言った表情でこっちを見る彼女
「最近会ってなかったからだ」
「……昨日も会った気がするけどね?」
呆れて物も言えない、と言った風にAはオレに寄りかかる
呆れてんの?なんてわかりきったことを聞けば、まぁね。と返ってくる
「赤髪じゃないから?」
…Aはじっとこちらを見る
「…ほんとだちょっと茶色い…」
「今気づいたんだ」
「それも似合うよえいちゃん」
「ありがと」
正解は?とギブアップを意味する言葉を喋れば
Aは正解はねーと言う
「昨日一日はえいちゃんに嫉妬してほしいなーってアバンティーズのみんなと話してばっかだったの」
ほら、嫉妬されたことない気がして。なんて不純な動機を慌てた様に続けて言う
「へぇ…初耳」
「もう話さない」
可愛いな理由
それだけなんだ
「あのねAさん」
「はいえいじさん」
「気づいてたよ?」
「…うそ」
つまんなそうにまたそっぽを向く彼女
「Aさんのガチガチな演技に流石にみんな戸惑ってたよ」
「うそっ!」
彼女はおれのふとももに手をついてこちらを見る
「ほんと」
ふっと笑いながら言うと彼女は怪しい一言を呟いた
「…次はみんなとキスする勢いじゃなきゃ騙せないね」
「やめてください」
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そーにゃ(プロフ) - あやもちさん» コメントありがとうございます!短編なのに話が繋がってしまっていいか不安でしたがそう言ってもらえると嬉しいです!こちらこそ最後までお読みいただきありがとうございました!! (2017年8月1日 11時) (レス) id: d0b511bd78 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(プロフ) - 素晴らしいエンドでしたサイコーです(早口)←ありがとうございました(*´∀`)♪ (2017年8月1日 2時) (レス) id: 6e3c6d7283 (このIDを非表示/違反報告)
そーにゃ(プロフ) - 三谷さん» コメントありがとうございます!短編集でありながら最後の話まで繋げると言うのも一つのテーマでした。気づいてくれて嬉しいです!そう言ってくれると嬉しいです!また機会がありましたら小説を書いていこうと思いますのでまたどこかでお会いしましょう! (2017年5月14日 23時) (レス) id: 794bc085aa (このIDを非表示/違反報告)
三谷(プロフ) - 毎回読むのがすごく楽しみでした!最後の結婚の話まで全部繋がってたんだなぁと思うとすごくキュンキュンします!またそーにゃさんのアバンティーズの小説を読めるのを楽しみにしています(´∀`*) (2017年5月13日 23時) (レス) id: f63b48d130 (このIDを非表示/違反報告)
そーにゃ(プロフ) - みなみさん» リクエストありがとうございました。喜んでもらえて良かったです。また何かリクエストがありましたらよろしくお願いします!今後とも短編集をよろしくお願いします! (2017年4月28日 20時) (レス) id: 794bc085aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そーにゃ | 作者ホームページ:http://puchiamatheater
作成日時:2017年4月2日 3時