38 黒髪の ページ40
近くを通るとあら、だの、お久しぶりだの声を掛けられる
私は適当な返事と急いでいるというアピールを繰り返しながら逃げさせてもらっていた
「お姫さん意外とうまいんだね」
「何が?」
「ほかの人と会話するの」
どうやらこの辺にいるお客さんに対しての対応のことを言っているらしい
「……まぁ、私みたいな女の人の場合は大抵笑ってればどうにかなるしね」
「わぁお姫さん凄いこと言ってる」
「まぁなんて今更なのオビ」
そんな話をしていると目の前にようやく私の目的地にたどりつく
「さて、ここを抜ければ念願の城壁!」
「……お姫さん、転ばないようにね」
「任せて!」
そう言って私を先頭に植木の中に入っていく
後ろでほんとかなぁなんて呟くオビとカズラの私を探す声が聞こえた
ガサガサと音を立てて進んでいくとカズラの声はだんだんと遠のいていく
「…またゼンにぃに怒られそ」
「それは覚悟しといた方がいいだろうね」
ある程度進んだだろうか
植木の中ですらかなり広いが、多分道は間違えちゃいない…と思う
「…Aちゃん?」
「えっ?」
小さな声で、しかしはっきりした声が私の名前を呼んだのが聞こえた
私はその声に驚いて思わずドレスのすそを踏んだ
そのまま前のめりに倒れると、どうやらどこかの庭に出たらしい
「あぁやっぱりAちゃんだ」
ニッコリ笑った黒髪の男は近くにしゃがみこんで楽しそうにしていた
(ほんとにこけちゃうから凄いよなぁ…)
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そーにゃ(プロフ) - 千夏さん» コメントありがとうございます!!そういってもらえると嬉しいです!!!相変わらずの亀更新で申し訳ないです……。これからものんびりのんびり更新を致しますが、どうか飽きずにお付き合い下さい!!!! (2016年2月10日 22時) (レス) id: 34e044717a (このIDを非表示/違反報告)
千夏(プロフ) - 面白いです!頑張って下さい!応援してます!!\(*⌒0⌒)♪ (2016年2月9日 17時) (レス) id: 142c985183 (このIDを非表示/違反報告)
緋架(プロフ) - そーにゃさん» はいっ!!そーにゃさんにそう言ってもらえると心強いですっ!!!!頑張りましょー♪♪ そーにゃさんの更新、楽しみにしてます(*´罒`*) (2015年8月29日 15時) (レス) id: 6ed0639099 (このIDを非表示/違反報告)
そーにゃ(プロフ) - 緋架さん» あっ沖田さんの小説の…!!!いえ!!こちらこそコメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!!赤髪の白雪姫好きなんですよ!!ありがとうございます!!これからもサクサク更新しますよ!( ありがとうございます!!私も緋架さんを応援してます!!お互い頑張りましょう!!! (2015年8月29日 15時) (レス) id: 98d3943f28 (このIDを非表示/違反報告)
緋架(プロフ) - コメント、ありがとうございますっ!!そーにゃさんの作品を見ていたら、赤髪の白雪姫があったのでつい…見てしまいました(*´罒`*)面白いです!!更新頑張ってください!!!!応援してます♪♪ (2015年8月28日 15時) (レス) id: 6ed0639099 (このIDを非表示/違反報告)
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