泥姫の傷共有 【赤髪の白雪姫】

22　結婚 ページ24

オ)いやー…見つかるもんだねー

貴)全く他人事ね

カ)いいですか!!?話聞いてます!?

　先ほどから元気がいいカズラの説教

　オビさんがついてるからいいわけじゃない。とか

　そろそろ王女として本腰を入れて欲しい。だとか

　はぁ、いい加減飽き飽きするわ

　
　カズラは私があまり王女と言う立場を喜んでいるわけではないと言う事を知っている

　知っていても、結局は仕事は仕事。私のことなんて考えてなんていないんだわ

貴)…いいじゃない、私じゃなくても！ゼンにいがしっかり働いてくれているわ

カ)今度またパーティがあったら?木登りする姫っていうんですか？貴女はいずれ嫁ぐ身にあるのですよ。そろそろしっかりしてもらわないと

貴)親の勝手に決める相手となんか結婚しないわよ。カズラ、私が一筋縄でいくとでも？

　本当に納得いかないわ

　私は恋愛結婚がしたいのであって

　用意されたどこぞの男となんぞ結婚する気はない

オ)えーAちゃん、嫁ぐの?

貴)嫁がないわよ!!あ、いや…親が準備したやつとなんかは無理よって意味ね…

カ)本気でいってるんですかぁ…？私が怒られそう…

貴)…あんたには飛び火しないように配慮してあげるから
　
　説教を聞いてる間にお城…と言うか私の家につく

　大きな門を通り、帰宅する

オ)ねぇAちゃ…

　びしっと背筋を伸ばし、彼に向けて手を伸ばし制止させる

貴)…お姫さんでしょ。お城よ

　多分、ここで名前で呼んだりしたら

　それこそめんどくさい問題になるわ

　
　すぐにそれを把握したのか、彼は二回頷いた

オ)ごめん、お姫さんね、お姫さん。…ね、なんでそんなに結婚嫌がってるの?

貴)…嫌だから。…な、なんか文句でもあるの!?どうせふわふわした理由ですよーだ!!


(…な、なんかごめん)

(いいわよぉ!!別に!!)

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