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「じゃあ、こっち向いて?」
そう言われて先輩と目を合わせる。すると、両手を取られ、恋人繋ぎをされた。
(え、手も、握る…の?)
目を瞑った先輩と、私の距離が限りなくゼロに近付いた。元カレとの、距離よりずっと近い…っ、衝動的に目を瞑る。その後来た、先輩の唇の柔らかい感触。でも、それは額にだった。
「えっ、」
…てっきり、唇にされると期待してた。…え、?期待してたの、私、弦月さんに?
(はは、…じょうだ…んーーー
そう思って目を開けたら私の唇に降ってきた、先輩の唇。そして、私の瞳に写り込むきれいな顔。いつの間にか耳に当てられた手も、触りかたも。…私を包む空気も全てが優しくて、気持ちいい。
離される唇。なんだか、もっとしてほしいなんていう感情が、私の理性を壊しそうになる。
「……もっかい…」
「え?」
………冷静になった。まて、私は何を言った今!?チロリンとなる携帯。ナイスタイミング。
「あ、、すみません電車、友達が先についてるみたいで、帰らないと…いけないらしくて、すみません!」
私は先輩を残して恥ずかしいという気持ち、先輩に言った言葉、全部忘れるために、全力で駅に向かった。
ひとり残された僕。どうしても忘れられなくてさっきのことを思い返していた。
『もっかい…』
如月さんは絶対そう言っていたと思う。嬉しすぎるんだけど…。まさか、こんなかたちで彼女のファーストキスをもらえるなんて思ってもみなかった。もう少し、ストレートにアピールしたら、僕に落ちてくれるかなぁ、…もう一回なんて、脈なしだったら出ないでしょ。
「ふふ、照れ隠ししてた如月さん、かわいかったなぁ」
僕もとりあえず、家に帰る準備をし始めた。…明日からが楽しみだ。
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名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月8日 20時) (レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カンアオイ | 作成日時:2022年1月6日 16時