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「危なっかしいなぁほんと…、
手、繋いだままね?約束」

「え、あ、はい?」

「疑問系?」

「はい」

「ふふ、よし、じゃ、も少し探索しよっかこの辺」

そう言って歩幅を私に合わせて歩いてくれる先輩。



となりに先輩がいるまじか…、

もし、先輩と恋人になったらこんな距離感なのかな、

もっと普段見れない甘い顔が見れたりするのかな、

…いいなぁ、先輩の恋人になれる人。羨ましいや、


そんなことを考えていたら、αとΩのカップルらしき人がすれ違いざまにこんな会話をしているのが聞こえた。



「君は、俺の運命だと思う、好きだよほんとうに」

「うん、私もだよ、…好きでいてくれてありがとね」







「なにそれ」

聞こえた会話。ただそれだけで無視できるはずだったのに、
無意識にそう呟いていた。
…小声だったから他の人には聞こえてなかったかも
しれないけど、どうやら弦月先輩には聞こえていたようで。
どうしたの?って聞かれてしまった。



「いや、その…」

運命なんて、私には関係ないんだよな
って思っちゃったんです。



「……そう、かな…?僕はそう思わないけど」

「え?」


意外だったから聞き返してしまった。先輩はもう少し、リアリストなイメージだったんだけど。



「意外だった?」

「…はい、すごく」

「すごくかー、まじかぁ」



にこにこと弦月先輩は笑う。町の街灯に照らされて、先輩の笑顔がさらに綺麗なものへと引き立てられる。

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名無し - はじめまして、コメント失礼します。設定タグをご本人様の名前含め、検索除けタグのみに変更お願いします。デリケートな界隈なので対応のほどよろしくお願いします。変更終わりましたらコメントの方は消していただいて構いません。長文失礼しました。 (2022年5月8日 20時) (レス) id: 2518b8b23d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カンアオイ | 作成日時:2022年1月6日 16時

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