関係ない ページ8
「お待たせしました」
「ああ、すまない」
着いたのは人気のない駐車場。暗くてしんとしているせいか不気味になってくる。
降谷さんは自分の愛車に寄りかかってスマホをいじっていたが私に気づいてそれをしまう。
「本当は明日でもよかったんだがな。でも早い方がいいとおもって。」
はい、と差し出されたのはこの前よりかは少ない量の資料。
「期限は今週中まででだいじょ……おい」
「…は、はい？」
降谷さんから資料を受け取りながら目を通していると急に降谷さんの声が消える。
心配になって降谷さんを見ると視線が絡み合ってそのままみつめあう。
すると降谷さんは私に近づいてくる。一歩一歩距離を詰めてくるものだから怖くなってその分私も一歩ずつ下がる。
「おい、止まれ」
「なっなにするんですか」
「いいから止まれって言ってるんだ…！」
少し大きくなった降谷さんの声に驚きぴたりと足を止める。すると降谷さんの顔が近づいてきて何事かと思うと耳元で囁かれた。
「…酒のにおいがする。飲んできたのか？」
「は、はい」
「誰と？」
「そんなの降谷さんに関係ないじゃないですか」
「ふーん」
そういうと今度は首もとですん、と匂いを嗅がれる。
「………っ」
ぴくりと体が反応して危険信号が脳内で出され始める。
「酒の他に違う匂いが混ざってる。…………誰の匂いだ？」
「友達に会ってきただけ、ですからっ………………っ！」
どうにかしようと手を動かそうとしたが手首を掴まれているためもうどうしようもない。
「いや、これは女性が使うような香水の匂いじゃない。」
「………………なんですか。男の人と飲んじゃいけないと言ってるんですか」
少し反抗してみると降谷さんは首もとから顔を離し、また私の顔をじっくり見始める。
「その発言は男と一緒にいたことを認めたってことでいいんだよな」
「なんで私のプライベートを降谷さんにあれこれ言われなくちゃいけないんですか降谷さんには関係ないです」
「関係ある」
すると降谷さんは私の手首を痛くなるほど握って私を睨み付ける。
「お前のプライベートに口出しするつもりはないが、もし急に今のような呼び出しがあってお前はふらふらする中行くのか？お前、酒が入ってるせいで力が全然入ってないだろ。もしこれで何かあったらどうするんだ。」
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ふぁ〜む - 明里香さん» がんばれるの文字を変えて文を表現したのですが、誤字と捉えてしまう場合もありますよね......紛らわしくてすいません。意図が伝わりにくいかと思うので修正しておきました。 (2018年12月3日 15時) (
レス) id: 41381821cd (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - わざとだと思いますよ。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 5ce046ded7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - しんどいの話、誤字がありました。「がんはれる」ではなく、「がんばれる」です。それともわざとですか？ (2018年12月2日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁ〜む - 明里香さん» 教えていただきありがとうございます！修正しました！ (2018年9月18日 18時) (レス) id: 27349bcc07 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 採用の話、誤字がありました。「言い話」ではなく、「良い話」です。 (2018年9月5日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぁ〜む | 作成日時：2018年6月1日 19時
