突然の呼び出し ページ7
「ご、合コン?」
仕事が終わった時、丁度電話がかかってきた。
「そう!今日みんなで集まろうって話になって。Aもどう?」
「うーん…どうしようかなー空いてはいるんだけど」
まだ頭の中には降谷さんがくるくる回っていてどうしようかと思考がまとまらなくなる。
「最近仕事もいそがしいんでしょー?せっかく空いてるんだから息抜きにどうよ?」
「じゃ、じゃあ行こうかな」
「ほんと?じゃあ場所とか時間は後でまた連絡するね!」
「はーい」
プツリと電話を切ってから帰る支度をする。
久々に友達に会うことに嬉しさを覚えつつ着ていく服を考えていた。
.
「じゃあAちゃん、またねー」
「はい、今日はありがとうございました!」
ニコニコして手を振りながらその場から去る。
やっぱり断ればよかった。
それが合コンの感想である。
なんか話題も色恋沙汰ばっかでつまらないし、なんかべたべたくっつかれてすっかり疲れてしまった。
冷たくされても私の中には降谷さんしかいなくてやっぱり彼じゃないとだめなんだなぁと自覚する。
服にはお酒の匂いがすっかりついてしまって酔いがまわっているせいか少しふらふらする。
よし、帰ろっと。
時間を見ようとスマホを出すと21時をまわっている。
ふぅとため息をついていると急にスマホが振動し始め、その瞬間、疲れが一気に吹き飛んでいった。
《降谷 零》
画面に映るその文字に動揺しつつもスマホを耳に当てる。
「はい、一ノ瀬、です」
「すまない、今すぐ渡したい資料があるんだ。」
「じゃあ戻った方がいいですかね…?」
「いや、俺も今警察庁にはいなくてな。ただ、そこの近くにある駐車場があるだろ?そこで待っているから取りに来てくれないか」
「わかりました、今いきます」
プツリと電話を切ると急ぎ足でそこへ向かう。
本当はこの前借りたタオルケットを返したいところだがさすがにそのまま返すのはあれなので洗って返したい。
それは降谷さんに謝っておかないと。
私は降谷さんに会う嬉しさを少し噛みしめているせいか口元がいつのまにか緩んでいた。
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ふぁ〜む - 明里香さん» がんばれるの文字を変えて文を表現したのですが、誤字と捉えてしまう場合もありますよね......紛らわしくてすいません。意図が伝わりにくいかと思うので修正しておきました。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 41381821cd (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - わざとだと思いますよ。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 5ce046ded7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - しんどいの話、誤字がありました。「がんはれる」ではなく、「がんばれる」です。それともわざとですか? (2018年12月2日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁ〜む - 明里香さん» 教えていただきありがとうございます!修正しました! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 27349bcc07 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 採用の話、誤字がありました。「言い話」ではなく、「良い話」です。 (2018年9月5日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぁ〜む | 作成日時:2018年6月1日 19時