まずい ページ28
「で、でもこんなこと何度もやって来ました!」
「それで今回も無事に終わるなんて甘い考えが一瞬の隙を生むんだ!」
「違います!………風見さん!その仕事、引き受けました!」
もうらちが明かないと感じた私は強引に風見さんにそういってから部屋を抜け出す。
どれだけ私の仕事に対する評価が低いんだろう。
一生懸命やって必ず成功させられると言う保証はないが、これでも何度も修羅場をくぐってきた公安の一人だ。死にかけた時なんて幾度もあった。
その度に降谷さんはぼろぼろの私を見て心配してくれたが私だって一人でやり遂げる力を持っている。
だからだろうか。
降谷さんにやるべきではないと言われて悔しかったから、認めてほしかったから。
沢山理由はあるけれど、とにかく役に立って貢献したい。
私だって、相手一人の接触なんてなれている。
だから、大丈夫なはず。
…………………………………大丈夫な、はずだった
降谷side
柄にもなくその焦りと動揺を隠しきれず、風見の前をうろうろしていた。
「降谷さん…………どうかされたんですか」
「……全く、困った。………………実はそいつ、俺が捜査している組織が目をつけているんだ。」
「…………?」
「つまり、だ。今そいつとAが接触したまま組織とぶつかったらどうなる。」
「……!」
「とにかく、今は時間がない。出来ればAに知らせたいが、どうなるか分からない。風見、他は頼んだ。」
俺はそれだけいってすぐ車を走らせる。
まずい……!
今から公安が追いかけようとしているやつは、ジンに目をつけられていて、好きあらばそいつを組織に吸収しようといっているのだ。
なんていったってあの公安から一度逃げ切った存在。そんなものをジンが野放しにしておくなんて絶対ない。
近々それを計画しているとベルモットからきいていたせいもあって気が気ではない。
なんとしてでもAと組織を関わらせたくないのに……!
何度もAに連絡したが、やはり繋がらなかった。
1714人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぁ〜む - 明里香さん» がんばれるの文字を変えて文を表現したのですが、誤字と捉えてしまう場合もありますよね......紛らわしくてすいません。意図が伝わりにくいかと思うので修正しておきました。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 41381821cd (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - わざとだと思いますよ。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 5ce046ded7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - しんどいの話、誤字がありました。「がんはれる」ではなく、「がんばれる」です。それともわざとですか? (2018年12月2日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁ〜む - 明里香さん» 教えていただきありがとうございます!修正しました! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 27349bcc07 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 採用の話、誤字がありました。「言い話」ではなく、「良い話」です。 (2018年9月5日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぁ〜む | 作成日時:2018年6月1日 19時