それしかなかった ページ20
「すまなかった。そうすることしかできなかったんだ。俺自身、どうしたらいいかわからなかった。」
「いいんです、私が、私が全部いけないんです。役に立たない部下なんです。だからっお願いだから嫌いって言って……!そうしたら、楽になるっ!全部、今までのことは綺麗さっぱりにしてっ………!」
「…………お前のことは、嫌いじゃない。お前は充分すぎる位仕事をこなすいい部下だ。だから、自分を追い詰めるな」
「じゃあ、じゃあどうして急に私に冷たくなったんですか。やっぱり、私の事、嫌いなんじゃないですか……!」
「違う、そうじゃない。嫌いなんかじゃない。」
嘘だ、と降谷さんの服にしがみついて必死に否定する私に降谷さんは落ち着いた声色で返す。
「でも、こればっかりはどうしようもないんだ。俺は、お前の事、Aのことは嫌いじゃない。でも、駄目なんだ。」
駄目、って。
「何が、駄目なんですか。本当に、降谷さんはよく分からないです!!そうやって私を振り回して、ただ嫌がらせをしたいんじゃないんですか?!嫌いなんじゃ、ないんですか!!」
自分でいってて苦しくなる言葉を沢山吐いてからうぅ、とまた嗚咽をもらし始める。
その時も降谷さんはごめんな、といって私の背中をずっとさすってくれた。
ただそれだけだった。
.
そのあと、ゆっくりまぶたが重くなってきて視界が暗くなる。
もうだめだ、と思って意識を話そうとした瞬間に
「Aが、いけないんだ」
と降谷さんの声が聞こえた気がした。
私が、全部悪いの?
1714人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぁ〜む - 明里香さん» がんばれるの文字を変えて文を表現したのですが、誤字と捉えてしまう場合もありますよね......紛らわしくてすいません。意図が伝わりにくいかと思うので修正しておきました。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 41381821cd (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - わざとだと思いますよ。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 5ce046ded7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - しんどいの話、誤字がありました。「がんはれる」ではなく、「がんばれる」です。それともわざとですか? (2018年12月2日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁ〜む - 明里香さん» 教えていただきありがとうございます!修正しました! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 27349bcc07 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 採用の話、誤字がありました。「言い話」ではなく、「良い話」です。 (2018年9月5日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぁ〜む | 作成日時:2018年6月1日 19時