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好きな人、いるんです ページ12

「それにしても安室さん、こんなかわいい人と知り合いだなんて!もっと早く言ってくれてもよかったじゃないですか−!」


「いつか梓さんにも紹介するつもりだったんですけどなかなかAさんの都合が合わなかったんですよ」



「仕事がやっと落ち着いたんですよ。それで息抜きにいこうかなーって。」



「あ、そうそう気になってたんですけど…」




梓さんはそういうと私だけに聞こえるくらいの声で、





「安室さんとはどんな関係なんですかっ?」






「…へっ」






思わず変な声が出た。




「安室さん、Aさんが来てから少しテンションが上がってるように見えます。絶対、なんかありますよね!」


「っえ、いやそのなんというか…」




ごにょごにょしていると私の前にハムサンドとコーヒーが置かれた。



「お待たせしました……それで二人で楽しそうに何話してるんですか?僕も混ぜてくださいよ」





たまたま私以外のお客さんがいないからか二人は私のところにきて話し始める。



「安室さんとAさんはどんな関係なんですかって聞いてたんです!」


「ちょ、梓さん!」


「どういう関係、ですか。…Aさん、僕達、どんな関係なんでしょう?」


「わ、私に聞かれても」


「え、まさか付き合ってたりするんですか?!」



きゃー、なんて頬に手を当てて騒いでいる梓さんに違います!と思い切り否定すると、



「そうなんですか?僕は結構、Aさんのこと好きですけどね」



なんて言われるものだからぶわああっと顔を赤くしてしまった。



またさらに盛り上がる梓さんをよそに私は嬉しい反面、降谷さんとして言われたらどれほど幸せなのかなぁと考えながらコーヒーを一口飲んだ。



「でもでも、二人ともお似合いだと思います!」



まだ興奮気味の梓さんはその話を続ける。



「そ、そうですかね?………でも私、好きな人いるんですよ。」


「ええええ?!そうなんですか?!安室さん、カッコいいのに!」


安室さんを指さしながら梓さんはそれでそれで?!とさらに聞いてくる。



安室さんはというとぽかんとした顔をして私の顔を見ていた。



…まぁ目の前にいるには安室さんだからいっか。



「すっごくカッコいいんですよ。私のことなんて見てくれちゃいないんですけどね。片思いってやつですよ」





あはは、と笑って今度はハムサンドを一口頬張ってちらりと彼を見る。





ねぇ。





気づいてますか。




貴方のことですよ。

二人きり→←思わぬ人



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ふぁ〜む - 明里香さん» がんばれるの文字を変えて文を表現したのですが、誤字と捉えてしまう場合もありますよね......紛らわしくてすいません。意図が伝わりにくいかと思うので修正しておきました。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 41381821cd (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - わざとだと思いますよ。 (2018年12月3日 15時) (レス) id: 5ce046ded7 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - しんどいの話、誤字がありました。「がんはれる」ではなく、「がんばれる」です。それともわざとですか? (2018年12月2日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁ〜む - 明里香さん» 教えていただきありがとうございます!修正しました! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 27349bcc07 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 採用の話、誤字がありました。「言い話」ではなく、「良い話」です。 (2018年9月5日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぁ〜む | 作成日時:2018年6月1日 19時

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