けいくん。お熱。 ページ28
伊野尾side
「本日以上になります。お疲れ様でした」
スタッフさんの口から告げられた生放送のOAの反省会の終わりを合図する声。
みんなぞろぞろとスタジオを出ていく。
制作部のスタッフさん達が機材の片付けをする中、俺もアナウンサーの皆さんの後ろをついて廊下に出た。
伊「お疲れ様でしたぁ」
すぐ前を歩くみんなにアナウンス部に向かう道と楽屋へ向かう道の別れ目で軽く挨拶をする。
「「お疲れ様でした」」
みんな振り返って返してくれる。
マネ「伊野尾くん」
俺に付き添ってるマネージャーが俺と2人になった瞬間名前を呼ぶ。
…んもう、やだなあ
ドキドキしちゃう(笑)
マネ「今日の集英社入りが1時間早まったらしくて、着替え次第すぐにむかいたいんですけど大丈夫ですか?」
…なんだ、そんな事か。
伊「ほぇ、全然いいよ〜。どうせいつも着替えて時間まで寝てるだけだしね」
マネ「ありがとうございます。」
そんなやり取りをしたあとで、集英社に電話の用があると言って先に楽屋に向かうよう俺に言ったマネージャー。
静かな楽屋に独り。毎週のことだけど。
伊「ふぅぅ。つかれたぁ…」
やたらとため息が響く。
マネージャーが来る前にもう1回…
楽屋の備品が収納されたケースから取り出した体温計を脇に挟む。
最初こそは座ってたものの、誰にも見られていない安心感と、これからその証拠を数値で示してくるであろうだるさでソファーにダイブ。
1人しか使わないのにいい楽屋用意してもらってるよなあってここに来て客観的に考えてみたりしたけど、結局仮眠がソファーで出来るって言うのが大きいと思うなぁ。
ピピ
伊「はぁ…下がるわけないよねぇ…」
無機質に38.2と表示された体温計を眺めたところで朝測った体温より低くなるどころかあがっていた。
本番前、もっと言えば家を出る前に1度測った。
その時は37.6だった。顔色なんてメイクでなんとかしてもらう事なんて簡単に出来ちゃう時代だから気にしてなかったんだけど…
よくこれで早朝のテレビの生放送って頑張れたと思うよ。笑
マネージャーが来る前にとりあえず着替えなきゃ。
あぁ、もう。何もするにも時間と労力が倍かかる気がするよ……。
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# 永瀬 結海 - いつも、更新楽しみにしてます! リクエストで、だいちゃんがひきこもりってかうつ病になっちゃって、でも山田くんだけは会えたり話したりできて山田くんと一緒に克服していくお話がみたいですっ! もしよかったらお願いします! (2019年5月2日 20時) (レス) id: bce38eef0d (このIDを非表示/違反報告)
ひー。(プロフ) - 雄也さんが自分の体に劣等感を抱いて極度の拒食症になるのが見たいです (2019年3月10日 7時) (レス) id: 26f1b61412 (このIDを非表示/違反報告)
HSJ - 圭人が胃腸炎で吐いて山田涼介君に看病してもらう長めでお願いします (2019年3月8日 23時) (レス) id: 8173dea3ee (このIDを非表示/違反報告)
HSJ - 圭人が胃腸炎で吐いて山田涼介君に看病してもらう (2019年3月8日 23時) (レス) id: 8173dea3ee (このIDを非表示/違反報告)
岡本まどか(プロフ) - 初コメ失礼します(*・ω・)*_ _)ペコリこの小説一瞬でめちゃくちゃ好きになりましたw 病系かわゆい... 圭人の風邪系見たいです!留学のどうこうで書けなくても大丈夫です!待たされても大丈夫です!更新待ってます!なんかまとまりのない文ですいませんw (2019年2月18日 21時) (レス) id: 885879af04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧生 | 作成日時:2019年1月7日 0時