がんばるおじゃんぷ。3

ゆうりくん。 ページ15

山田side



山｢知念、ひか。スタッフからお弁当預かったから食べよ？｣

楽屋について自販機に飲み物を買いに一旦廊下に出たら、スタッフさんとすれ違ってお弁当渡された(笑)

光｢さんきゅ。いただきまーす｣

山｢知念もおいで？｣

ソファーに座っていた知念をテーブルの方に呼び寄せてパイプ椅子に座るように促す。

知｢うん……っ、うぅ…｣


あらら、立ち上がった拍子にまた目眩しちゃったか…

最近続くな…


パイプ椅子から立ち上がってソファーの前で両手で顔を覆う知念に近づく。


山｢大丈夫…？落ち着いた？｣


ゆっくりと目を開く知念。表情は疲れきってる。

光｢こっちで食べよっか｣


ひかも心配してみんなのお弁当をもってソファーに移動してきた。


光｢知念、食べれそう？｣

知｢ぅん…｣

食欲が全くないって訳でもないのは幸い。


両サイドをソファーに挟まれたローテーブルにはお弁当の他に知念の鞄が楽屋入りした時のまま置かれている。

山｢じゃあ鞄そっちに持ってくね。上着も脱ご。｣


時々辛そうにしながらもとりあえず食べきれたみたいでよかった。

本当は収録開始まで寝かせてあげたいけど、楽屋には俺らだけしか居ない訳じゃないから…


知｢んっ……ふぅっ、はぁ……｣


仕方無いから3人でひとつのソファーに並んですわっていたら知念がしんどそうにしてて。手は胸に当てられてる。


山｢吐きそう？｣
目眩で吐きそうなのか、

光｢どきどきする？｣
目眩で動悸がするのか。


いずれの質問にも首を振り、

知｢いったぃ……っ、｣

痛みを訴えてきた。


向かいのソファーに座ってたザキヤマさんと内村さんも心配してくれてる。

知｢いたい、のぉ……｣

痛い痛いってずっと言ってるけどどうしよう…


知｢んっ、はぁはぁっ…んっく…っ｣


苦しそうだし…

早くなんとかしてあげなきゃいけないのは分かるけど、具体的にどうすれば…

山｢と、とりあえず横になろ｣

俺と光が立ち上がって空いた所に知念を寝かす。


知｢んんっ、だめ……寝ない…っ｣

横になった瞬間にもっと苦しそうになっちゃって慌てて座り直させる。


光｢マネージャーに電話したらすぐ向かうって｣



プロデューサー｢もう夜でみんなこれで今日は終わりだから気にしないで下さい。何よりお大事にしてくださいね｣

内｢緊急外来でも待たされるから身バレしてもちゃんと言いなよ？｣





みんなに心配されながら楽屋を後にした。

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