がんばるおじゃんぷ。

こうたくん。 ページ28

中島side




収録終わってすぐまたロケってさー、

いわゆる拷問ってやつだよねー。



みんなははやく帰っちゃうしさ。
俺だって楽屋でわいわいしたいのにー。




ス｢フリップ…どうぞ｣


薮｢きたこれ。えーっと、下町の魅力再発見！ガイドマップのおすすめ食べ歩き旅〜。だってよ｣



食べ歩きかー。

とりあえずロケバスに乗った。


薮｢はぁ。｣


とりあえず楽しむ系の薮くんがため息なんかついて…


中｢どうしたの薮くん、？｣


薮｢食べ歩きってのがなー。ちょっとさ、1週間くらい貧血気味で｣


え、そうだったんだ…


中｢ロケだしゆっくりだから大丈夫だとは思うけど、なんかあったらいってね？｣


薮｢うん…｣




薮くんが体調悪いなんて珍しい。


俺、ちゃんと見とかなきゃな。









.







薮｢まず一件目は、このお饅頭屋さんだって。どこにあるの？｣


ス｢それは自分達で探してもらって…｣


中｢てかさ、ガイドマップおすすめのとか言ってんのにガイドマップ用意しないってどういうこと！？｣


ス｢スタッフがお店情報をお2人のために独自でまとめたんですけど｣


中｢住所だけ書かれてもさ、俺ら郵便屋さんじゃないんだからわかんないし！｣

薮｢ケケケ、そういうのを余計なお世話って言うんだよ｣

中｢もういいよ薮くん、探そう。｣




ケケケの余計なお世話のせいで自分達でこの下町商店街を歩いて探さなきゃいけない羽目になっちゃって、薮くんはまた心なしか元気がなくなった気が…



中｢ほんとにこの商店街にあんの？｣

薮｢結構終わりの方まで来て…あぁ！！｣

中｢あ！あったあ！｣


なんとか見つけて入れた。

そのお店の人気ナンバーワンのお饅頭をいただいて、カメラのテープチェンジ。


ス｢ちょっとここで休憩入れます｣


中｢薮くん、向かいのお店雑貨屋さんだったよ。ちょっと見に行こ！｣


薮｢うん…｣





あ、薮くん体調良くないんだった…







しんどかったら無理しないでもいいよ？

そう言おうと思ったけど、もう遅かった







ﾊﾞﾀｯ





中｢薮くん！！！｣

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