テスラの実験室 (ページ2)

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夢の中①＊グスタフページ2

テスラ「完成！」
夜明け前の実験室に声が響き渡る。
これは傑作だな…
なんてったってこれでどんな夢でも自由自在に見れるんだからね！
テスラ「ボクってば天才！あっ、名前は…うーんと、ドリームチョイス！とか！？ちょっとダサいかな…」
まあ、いっか！ボクの傑作ということには違いはないからね。
ふぁぁぁ…もう眠いや…寝よ寝よ
zzz…

･･････

翌日
ﾑｸｯ…あれ…今何時だ？
テスラ「はっ！？もう11時！？」
信じられなくて飛び起きてしまった。
が、時計は確かに11時を指していた。
昨日の完徹が響いちゃった系か…
とりあえず朝ごはん…(昼ごはんか)

･･･
テスラ｢おはよう…｣
リビングに行くと、もうみんなアリーナや外に出かけてしまっているようで、居るのは暇そうに1人でテレビを見る(何故かテレフォンショッピングの番組だ)
グスタフだけだった。
ｶﾞﾁｬﾘとドアが開いた音でグスタフは振り向いた。
グスタフ「おう、テスラ。ようやくお目覚めか？もうみんなアリーナやらなんやらに行っちまって居ねぇぞ？」

テスラ「もうっ！そんな事言うなら起こしてくれればよかったのに！」

グスタフ「何度もジャスティスとジャンヌという代わる代わる起こしに行ったぞ？それでも起きねぇのはどこのどいつだ？」
ムカつく言い方だなぁ！もう！

テスラ「むう…それよりご飯ある？」
ここはもう絡むのは止めて要件だけ言おう。
ホントにお腹が空きすぎて死にそ…

グスタフ「あ？朝ごはんの事言ってんのか？んなもんとうに片付けちまったよ。昼ごはんも、この時間だからまだ作ってねぇしな。忠臣みたいに生卵の丸呑みでもしたらどうだ？」
グスタフはからかうようにケラケラと笑った。

テスラ「あーもう！分かったよ、自分で考える！」
そう言ってすたすたとキッチンに行き、冷蔵庫を開ける。昨日リリカと作ったカップケーキがあったからとりあえずそれを食べる事にしよう。

ダイニングのテーブルに座る。
テスラ(いただきまーす。モグモグ…普通に美味しい。さすがリリカ…それにしてもグスタフムカつくぅ…あっ、いいこと考えた！)

バンッとテーブルを両手で叩いてグスタフを指さして言う。
テスラ｢グスタフ！このボクにムカつくようなことをしたから、ボクの発明品の実験台になってよね！｣

グスタフ「はぁ？」
グスタフは訳がわからん、というふうに眉をひそめ、目を細めてこちらを向いた。