プライマル-Changmin-

あなたはおやつ ページ30

多分、私のワルい噂たててる人の中に
このコたちも入っているだろうし、
狙ってるチャンミンの彼女だなんて
バレたらどんな事されるか
考えるのもゾッとする・・・。

なんか今入って行くのイヤだな。
席に戻ろう。


空のカップを持ったままデスクに戻ると
携帯にメールが来ていた。
チャンミンだ。



”今日の服見たことない
　デキるオンナ風でいいね”



思わず顔がにやけてしまう。



・・・なんだか些細な事で一喜一憂し過ぎだな、私。



cm「また溜息ついてますね」

「！！！」

振り向くと後ろに彼が立っていた。

「び、びっくりするじゃないですか〜！」

cm「僕、普通に近づいてきましたけど、
何か考え事されていましたか？笑」

「・・・！・・・あ・・・いえ・・・
な、何か依頼ですか？？？」

また恥ずかしいところ見られちゃった。
若干、焦りながら話を切り替える。

cm「はい、ちょっと集計をお願いしたい
資料があって今メールで送ったので
見てもらえますか？」

「はい、ちょっとお待ちください」

PCに向かってメールチェックをする。
彼が後ろから一緒に画面を覗き込む。


「・・・近くないですか・・・」


彼が、私の耳のあたりに、
頬があたりそうなくらい近づいている。
いつも少しだけつけている香水の香りも
はっきりとわかる。

私の席は４つのデスクのシマ(デスクの集まり)
だけど、座っているのは私一人。
私の業務が庶務的て他の社員とは
違っている事もあり、
特別に設けられたような席なのだ。
フロアーの奥の端にあるので
目立ちにくいエリアでもある。

シマの前は上司のデスクだけれど、
今は打合せで席にいない。
彼はそれを絶対知ってて来てる。


cm「ドキドキしますか？笑」

耳元でヒソヒソと話す彼の声に
ゾクっとしてしまう。

「もう！仕事できなくなっちゃうからやめて！」

cm「クックッ、Aさんのスーツ姿があんまり
セクシーなので吸い寄せられました」

「バカな事言ってないで仕事に
戻りなさい！メールも来てないし！！」

滅多に使わない命令形なのは
自分の気持ちをなんとか保つ為。

cm「怒るとますます可愛いです。笑
10時のおやつに可愛いAさんいただきました♪」

「チャンミン！！」

両肩をそっと掴んで、
彼は席に戻っていった。

月曜の午前中からぐったり・・・。



でも幸せ、かな。

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