プライマル-Changmin-

給湯室 ページ29

上司にぼーっとしているところを
見られた事もあってか
なんだかいつもよりターボかけて
仕事をしていたら手持ちの業務が
随分前倒しで片付いてしまった。
まだ１０時過ぎだ・・・。


とりあえずお茶でも飲もうと
給湯室の入口まで行くと
何人かの女の子がいるのが見えた。
そしてけたたましいくらいの笑い声。

思わず足が止まって、
中に入ることができなくなった。

・・・あのコがいる。
チャンミンの車の助手席に座ったコだ。


「やっぱ、カッコいいよね〜！
運転してるとことかそそるよ〜
腕とかたくましいしぃ♪」

「や〜らし〜！笑
なんかデートみたいでいいじゃ〜ん
私もシム君の車乗ってみた〜い」

「いいでしょ〜！
　横顔ガン見だよ！」

「今度なんかイベントあったら
　私幹事する〜」

「あ、今度の飲み会誘ってみようよ〜」


ちょうどその話で盛り上がってるのか・・・。
彼は、彼女がいるって言ったはずだけど
その話は出てこない。

よく考えてみたら、
確か香水のコはほんの最近まで
別の部のエリートくんを狙ってたような。
やたらとその部のエリアに用を作って
行ったり、
無理矢理、自分の部との合同の飲み会を
企画したりしてて、
悪目立ちしていた気がする・・・。

次はチャンミンか・・・。
前のエリートくんとは
比較にならない容姿の素晴らしさだし、
誰もが認める出世頭とくれば
ターゲットも変更、って訳なのね。

でもそのコだけじゃなく他のコたちにも
こんなに話を白熱させるなんて
ホント改めてすごいな。


私が彼女、なんてわかったら
どうなるんだろう・・・。

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