きいて 10 ページ12
『っは………夢…？』
嫌な夢だ。
もし、天くんに嫌われたらどうしよう。
そんなの生きていけない。
病気という秘密を隠している私を天くんはどう思うだろう。
私を軽蔑する？
私を嫌いになる？
私から離れていく？
だめだ、どうしても悪い方向に考えてしまう。切り替えよう。
〜♪〜♪
『ｯ!?びっくりした……電話？』
誰からだろう？
『天くん…』
どうしよう。切り替えたはずなのに。
手が、震える。
さっきは出なかった涙が今はボロボロと頬をつたってこぼれ落ちる。
とりあえず出ないと。
[もしもし、A？]
『どう、したの？天くん』
[…泣いてるの？]
『ん…』
[どうかした？]
天くんは優しい。
『ううんっ……なんでもないよッ…』
[じゃあなんでそんなに泣いてるの。話して]
『……ただ、こわい、夢を見ちゃっ、ただけ、だよッ……』
これは嘘じゃない。でも内容は言わない。
なんて言われるかわからないから。
もしそれで悪い方向に行っちゃったらこわいから。
でも天くんは。
[……ボクはここにいるよ。]
『……へ、』
[大丈夫。ボクはAのことを嫌いになんてならないよ。]
私を見捨てなかった。
[例え、どんな秘密を隠していても。]
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囚人@No.9 - ありがとうございます！いろいろと試行錯誤しながら作った初めての作品なので不安だらけでしたが、それを聞いて安心しました。新しい作品は気長に待っていてくれると嬉しいです！ (2018年2月20日 0時) (
レス) id: cd2bf44c69 (このIDを非表示/違反報告)
璃菓(プロフ) - 完結まで読ませて頂きました。文字数少なく、凄く読みやすくて、夢主ちゃんめっちゃドストライクで可愛かったです(*^^*) クライマックス辺りは泣きそうになりました(T^T) また、新作期待しているので、頑張ってください♭ (2018年2月18日 8時) (レス) id: d6d35cc075 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：囚人@No.9 | 作成日時：2017年9月25日 17時
