五十四話 ページ7
いや、ワン・フォー・オールって何だよ？
聞いている限り、授業後に彼らの密会があるらしい。先生と生徒の密会ねぇ。怪しげな雰囲気が彼らの間に漂っている。其れは、とても重要でとても危険なもので。自分の勘が告げていた。彼らの密会を監視するべきだ…と。
女子更衣室に行き、制服に着替えている間にも、嫌な予感は消えなかった。そんな中、どこからか絶叫が聞こえてくる。
峰「オイラのリトルミネタはもう立派なバンザイ行為なんだよォォ！！八百万のヤオヨロッパイ、芦戸の腰つき、葉隠の浮かぶ下着、麗日のうららかボディに蛙吹の意外おっぱァアアア」
猥褻行為で逮捕した方が良い？そう思うのも束の間、耳郎の個性で彼は撃沈した。壁の奥から懲りずに遺言が聞こえてくる。
峰「……なんで大倉だけ着替え終わってんだよおおおお」
糞じゃん。
緑谷出久の気配が更衣室から無くなったので、私も少し立ってから更衣室を出て、気配を消して彼の後を尾ける。思えば、緑谷出久は不審な点が多かった。いきなり発症した個性、爆豪勝己との因縁、オールマイトの贔屓。彼は、何を隠しているのか。
彼は仮眠室へと入っていった。ドアが閉まったのを確認して、ドアから聞き耳を立てる。
オ「掛けたまえ」
オールマイトは厳かな雰囲気でそう云う。緑谷出久が座った気配。
オ「色々大変だったな。近くにいてやれずすまなかった」
緑「そんなオールマイトが謝ることでは。それよりあの、ワン・フォー・オールの話って」
オ「君、ヒーロー殺しに血を舐められたと聞いたよ」
あぁ、職場体験の時の事件か。
緑「あ、はい、血を取り入れて体の自由を奪う個性で。それが何か」
オ「力を渡した時に言ったこと覚えてるかい？」
は？
緑「「食え」」
オ「違う、そこじゃない。「DNAを取り込められるなら何でも良い」と言ったはずだ」
トントン拍子に進んでいく会議に頭の理解が追いつかなかった。力を渡した…？DNAを取り込められるなら何でも良い…？
緑「え、じゃあまさか、ヒーロ殺しにワン・フォー・オールが！？」
オ「いや、ないよ。君ならそれを憂慮してるかと思ったが、そう、忘れてたのね。ワン・フォー・オールは持ち主が渡したいと思った相手にしか譲渡されないんだ。無理矢理奪われることはない、無理矢理渡すことは出来るがね。特別な個性なのさ、そう、その成り立ちもね」
其処まで聞いて、私の頭に仮説がよぎる。
まさか、…緑谷の個性は元々オールマイトのもの？
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野原の出雲 - ｽｳｩｩｩｩｩ……大好きだよーーー！！！！！ (2022年6月6日 18時) (
レス) @page15 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
埜(元Non)(プロフ) - 作者さんの書きやすい方でいいと思います！片方は今書かないで時間のある時に少しずつ内容を練っていけばいいと思います(*^^*) (2022年2月19日 22時) (レス) @page5 id: c81982e166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青木星 | 作成日時：2022年2月12日 17時
