五十三話 ページ6
翌日、珍しく遅刻しなかった私は、コスチュームに着替えてグラウドに集まっていた。
オ「ハイ、私が来た。ってな感じでやっていくわけだけどもね、ハイ。ヒーロー基礎学ね。久し振りだ、少年少女、元気か！？」
いや、元気じゃ無いです。
オ「職場体験直後ってことで今回は遊びの要素を含めた救助訓練レースだ」
遊びの要素…ねぇ？
飯「救助訓練ならUSJでやるべきではないのですか！？」
確かに。でもこれは、レースだから。
オ「あそこは災害時の訓練になるからな。私は何て言ったかな？そう、レース。ここは運動場γ。複雑に入り組んだ迷路のような細道が続く密集工業地帯。5人4組に分かれて1組ずつ訓練を行う。私がどこかで救難信号を出したら街外から一斉スタート。誰が一番に私を助けに来てくれるかの競争だ。もちろん建物の被害は最小限にな」
オールマイトはそう言って、爆豪を指差した。いや、先生が生徒指差すのは如何なものかと。
其れから組が分けられて、私は緑谷出久達のチームとなった。
少し、屈伸をして、足を伸ばす。私は、どちらかというとパワー系なので、機動力は少ないが、パルクールは嫌いでは無い。まぁ、やるしか無いか。
レースの始まりの笛の音。
オールマイトの位置を確認してから、オールマイトに向かって一直線に走る。…緑谷早いな。スピード上げるか。
ビルとビルをジャンプして飛び越え、パイプの上を走ったり、高さが足りないときは、スライディングで下を通ったり。全身を使って走る。
横を見れば、先ほどまで絶好調だった、緑谷が転落していた。…体幹鍛えたら？
オールマイトは、そこから少し走ったところにある、ビルの上のタンクの影に立っていた。
ジャンプして、一瞬でビルを駆け上がり、オールマイトの前に立つ。周りには誰も居なかった。
『…案外、わかりやすいところにいましたね。』
気怠げに私がそう言えば、オールマイトは
オ「そうか？君にとっては分かりやすいかもしれんが、他の奴らはそうでも無いみたいだぞ？」
と言った。
其れもそうか。
少し待てば、瀬呂範太が二番手でゴール。其処からどんどんゴール者が続出した。
オ「一番は大倉少女だったが、皆入学時より個性の使い方に幅が出てきたぞ。この調子で期末テストへ向け準備を始めてくれ」
オールマイトがそう言った後に、耳に入ってしまった緑谷出久に放たれたであろうその言葉。
オ「…私とワン・フォー・オールについて」
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野原の出雲 - ｽｳｩｩｩｩｩ……大好きだよーーー！！！！！ (2022年6月6日 18時) (
レス) @page15 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
埜(元Non)(プロフ) - 作者さんの書きやすい方でいいと思います！片方は今書かないで時間のある時に少しずつ内容を練っていけばいいと思います(*^^*) (2022年2月19日 22時) (レス) @page5 id: c81982e166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青木星 | 作成日時：2022年2月12日 17時
