五十話 ページ3
コスチュームに着替えて、ホークスの後始末係をするらしい。サイドキックさんはそう言って、私達に着いて来いと促した。サイドキックさんに走ってついていけば、そこには、電柱に立っているホークスが見えた。…もう敵は倒されたらしく、ホークスさんの真下に無様に転がっていた
ホ「遅いですって。完庭那のバーで客が暴れてるらしい、次そこで。事後処理よろしくお願いしまーす」
…何この人。
そう言って、ホークスはまた違うところに飛んでいく。悠々と空を駆ける鷹みたいに。
サ「オレらはほぼ後始末係でね、ホークスははやすぎるもん。やけん、この形が一番効率的とよ」
確かに彼は速いのだろう。資料で読んだから知っている。確かにこれが一番効率的ではあるが、しかし。
彼一人だけに全てを背負わせてしまう事になるし、彼も全てを自ら背負おうとするし、其れはどうなのだ。常闇踏影なんかは、此処にヒーローを学びにきたのだ。教える人がそんなんじゃ、彼はホークスから何を学ぶのだ。と言うか、なんで私たちを指名したのだ。
…読めない。ホークスは、何を考えているのだ。
その日はずっと、サイドキックさんに言われるがままに後処理をした。
今日の業務は終了したらしく、ホークスの事務所に着いた。後処理をしていた私たちとは違い、彼は早々に事務所に帰っていたらしい。ソファで焼き鳥を食べていたのがその証拠だろう。
常「…… 俺は何故声を掛けられたのか」
思わずこぼれてしまった本音の様に、其れでもはっきりと、常闇は言った。
ホークスはこちらを振り向いて、焼き鳥を飲み込んでから、口を開いた。
ホ「鳥仲間」
…まじ？そう思ったのは私だけではなかったみたいで、
常「お巫山戯で？」
と、常闇が聞いた。其れにホークスが答える。
ホ「いーや、2割本音。後半分は1年A組の人から話を聞きたくて。君らを襲ったヴィラン連合とかいうチンピラのね。んで、どうせなら俺について来れそうな優秀な人ってことで、上位から良さ気な鳥人を」
…つまり、ヒーロー教育はしない、と。遠回しに言われて、常闇は、衝撃を受けていた。
まあ、私は業務が後始末の時点でそんな気はしていたが。
ホ「…君は？俺になんで声掛けたのって聞かなくて良いの？」
ホークスは、笑ってそう言った。其れに少し考えて返答する。
『じゃあ、なんでですか。』
ホ「ただの興味本位。あの運動神経はどっからきてるのかなと思って。アレ、個性？」
『違いますよ。素の身体能力です』
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野原の出雲 - ｽｳｩｩｩｩｩ……大好きだよーーー！！！！！ (2022年6月6日 18時) (
レス) @page15 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
埜(元Non)(プロフ) - 作者さんの書きやすい方でいいと思います！片方は今書かないで時間のある時に少しずつ内容を練っていけばいいと思います(*^^*) (2022年2月19日 22時) (レス) @page5 id: c81982e166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青木星 | 作成日時：2022年2月12日 17時
