五十九話 ページ12
期末テストまで、一週間を切る。
上「全く勉強してねー。体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねー」
そう言ってるけど、声に危機感足りないよ。
砂「中間はまー、入学したてで範囲狭いし特に苦労なかったんだけどなー。行事が重なったのもあるけどやっぱ、期末は中間と違って」
峰「演習試験もあるのが辛えとこだよな」
…一見頭悪そうな人って、意外と頭良いんだな。
芦「あんたは同格だと思ってた！！」
うん、日頃の行いからね。
上「おまえみたいな奴はバカではじめて愛嬌出るんだろが、どこに需要あんだよ」
めっちゃ言われてて、少し可哀想に思えてきた。
緑「アシドさん、上鳴くん、が、頑張ろうよ。やっぱ全員で林間合宿行きたいもん、ね」
フォローしてるつもりだろうけど、逆効果だよ、緑谷。どちらかと言えば、煽ってるようにしか聞こえない。
八「お二人とも座学なら私お力添え出来るかもしれません。演習のほうはからっきしでしょうけど」
そういや、あの子順位二位だっけ。みんなの会話を窓の外を眺めながら聴いていたら、芦戸さんがいきなり此方を振り向く。
…嫌な予感。
芦「そう言えば、Aちゃんも成績良かったよね！！この間のテスト順位何位？」
『……』
芦「あ、教えたくなかったら良いんだけど！」
私が無言でいるからか、焦ったようにそう云う。
『一位。…言っておくけど私は勉強教えないからね。』
私がそう言えば、八百屋百が横槍を入れてくる。
八「まぁ、一位は大倉さんでしたの？次は負けませんわ」
そう言って上品に笑う彼女に、少し意地悪したくて言った。
『どうぞ、ご自由に。まぁ、勝てないと思うけど。』
空気が凍る。その空気を察知して、慌てたように芦戸三奈が言う。
芦「全然勉強してるところ見た事ないけど、家では勉強してるの？」
『…いや、してない。昔、義務教育範囲の教養は全て頭の中に詰め込まれたから。』
太宰にね。
芦「へ、へぇー」
…自分から聞いたくせに、引くなよ。別に良いけど。教室の空気に居た堪れなくて席を立ち上がった。そのまま、ドアを開けて外に出る。
あーあ、思い出したくないこと思い出してしまったじゃないか。胸糞悪くて、吐き気がしてきた。
試験日当日を迎える。
相「それじゃあ演習試験を始めていく。この試験でももちろん赤点はある。林間合宿行きたけりゃみっともねえヘマはするなよ。諸君なら事前に情報仕入れて何するか薄々わかってるとは思うが」
…いや、知らんわ。
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野原の出雲 - ｽｳｩｩｩｩｩ……大好きだよーーー！！！！！ (2022年6月6日 18時) (
レス) @page15 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
埜(元Non)(プロフ) - 作者さんの書きやすい方でいいと思います！片方は今書かないで時間のある時に少しずつ内容を練っていけばいいと思います(*^^*) (2022年2月19日 22時) (レス) @page5 id: c81982e166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青木星 | 作成日時：2022年2月12日 17時
