五十八話 ページ11
緑谷は真剣な眼差しだった。私を見据えて、頬を上気させて云う。
緑「……USJ襲撃の時、大倉さんは、脳無に渡り合ってました。オールマイトが来るまでずっと、僕らを庇っていた。……彼処で一番ヒーローだった。あの時から、僕は、いや僕らは、大倉さんが目標になっている。』
オールマイトは何も言わない。私も口を閉ざしていた。緑谷が息を継いで云う。
緑「…僕らを護ってくれてありがとうございました。けど僕は、大倉さんに護られなくなるくらい強くなる。この、ワンフォーオールを使って。」
…君は、私にとって眩しすぎるよ。強さを求める、その貪欲さ。将来を見据えた、その眼差しが。
『……うん。頑張れ。』
本音を言えば。
ずっと護られていれば良いよ。此方の世界の大きな悪意を受け取って欲しくない。そんなことを考えてしまう私は、変わったなと思う。雄英高校に入って、彼らに出会って。
でも、此れが仇になりそうで私は怖いの。
ずっと笑っていてほしいと思ってしまうの。
その日は、此れで解散になった。
相「えー、そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間一ヶ月休める道理はない。夏休み、林間合宿やるぞ」
え、まじ？
全−A「知ってたよー、やったー！！！！！」
いや、敵に狙われやすくね？てか、私の猟犬の任務どうしろと？
相「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は学校で補習地獄だ」
…あげて、落としたよね？
切「みんな頑張ろーぜ！！」
危機感が足りないな。今だって、敵に襲撃されてもおかしくないのに。私がいたとしても、護りきれるかはわからない。
…先刻聞かされた、オールフォーワンの存在が気になる。闇社会の人間は何をするか分からない。
一回引き受けたこの任務。
投げ出したくない。
逃げたくない。
だから、戦うよ。
合宿を楽しみにしている君らの、笑顔を歪ませない。
その無邪気さを失わせない。
戦え、と。
私の心が言っている。
───────、と
私の心が言っている。
どちらも私の本音なんだ。
だから、余計に心が苦しいのだ。
私の泣きそうな笑みに貴方達は気付いていますか？
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野原の出雲 - ｽｳｩｩｩｩｩ……大好きだよーーー！！！！！ (2022年6月6日 18時) (
レス) @page15 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
埜(元Non)(プロフ) - 作者さんの書きやすい方でいいと思います！片方は今書かないで時間のある時に少しずつ内容を練っていけばいいと思います(*^^*) (2022年2月19日 22時) (レス) @page5 id: c81982e166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青木星 | 作成日時：2022年2月12日 17時
