四十九話 ページ2
職場体験の日がやってきた。私達は、駅に着き、眠い目を擦りながら、先生の話を聞いていた。
相「コスチューム持ったな。本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ、落としたりするなよ。くれぐれも失礼のように、じゃあ行け」
過保護だなぁ。輝子さんの方が過保護だけど。
輝子さんは、私が一週間職場体験に行くと知ると、泣き喚いて立原に当たっていた。立原に心の中で合掌して、本部を出てきた。勿論、ノートPCを持ってだが。
其れでも、私にとっては嬉しい限りであった。何故なら、輝子さんの分の報告書を書かなくて済むからだ！！心の中でガッツポーズをしながら、駅のホームに歩いていった。
そして、新幹線に乗り込む。
正直言って、職場体験に行くつもりなんてさらさらなかった。だから、私を推薦したヒーローなんか確認していなかったし、希望表も書いていなかった。だが、提出期限日の日に相澤先生から、
相「？いや、お前も行くんだぞ？」
と言われたときは、本当にビビった。いや、行かなくて良いだろ。私、護衛だぞ？皆んなと、青春する為に此処にいるわけでは無いんだぞ？抗議したが、聞く耳を持って貰えなかった。
という訳で、今私は此処にいる。どのヒーラーの元に行くかは決めていなかったが、取り敢えずヒーローランキングが一番高いやつのところに行こうと思い、九州に向かっている。
隣には、黒い鳥人間こと、常闇踏影が目を閉じてどっしりと座っている。此の人は自分から話しかけてくるタイプでは無さそうなので安心した。
『さて、やるか』
自分のノートPCを開き、起動させる。職場体験に来てしまったという事は、今まで以上に任務をする時間が無くなる。なので、今終わらせてしまおう！そう思った。
事務作業をしていたら、あっという間に時間は経つもので、もうすぐ目的の駅に着く頃だった。だが、まだ常闇踏影は眠っている。少し揺さぶってみるも、反応はなかった。
『起きろ。』
そう言って、座席を蹴れば驚いた様に飛び起きた。
常「…感謝する」
常闇踏影は、表情を動かさずにそう言った。真っ直ぐ私の目を見て、お礼を言う。
まるで、目が純粋を表しているかのような、そんな目が私は嫌いだ。
電車を降りて、ホームを出れば、資料で見たサイドバックさんが駆け寄ってきた。
サ「君達だよね！ホークス事務所に、職場体験に来てくれた子！」
『はい』
私たちが答えれば、サイドキックさんは、笑顔を浮かべた。
サ「そっか！これから一週間宜しく！」
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野原の出雲 - ｽｳｩｩｩｩｩ……大好きだよーーー！！！！！ (2022年6月6日 18時) (
レス) @page15 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
埜(元Non)(プロフ) - 作者さんの書きやすい方でいいと思います！片方は今書かないで時間のある時に少しずつ内容を練っていけばいいと思います(*^^*) (2022年2月19日 22時) (レス) @page5 id: c81982e166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青木星 | 作成日時：2022年2月12日 17時
