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side風磨
そんな不思議な体験から一年。
健「そんなことないよ。でもまぁ……
今は楽な方法見つけたから」
中島が少し変なことを言い出した。
最初は、何か自分なりのやり方を見つけ
改善したのかと思った。
けど…
健「…そうだよ。昨日の俺は、お前が言った通り
今の俺じゃない。“もう一人の俺”」
「もう、ひとり?」
健「あぁ。ある日突然現れて、『君の代わりになんでもやります』って…だから俺は、それを利用してんの」
もう一人の俺、つまり中島の分身。
…それって…まさか……?
____ドッペルゲンガー…か。
俺はさりげなく、中島に注意を促した。
「…お前は…怖くないの?」
健「怖いって(笑)なにが?」
「例えば……いつか自分の存在乗っ取られるかもしれない、とか」
健「そんなことあるわけないじゃん」
けれど、やっぱり中島は聞かない。
まるで自分があっているかのように。
“もう一人の自分”という存在をもった己が
正しいのだと。
そう言っているようにも感じた。
「無いとも限らない」
俺は出来るだけ強く、かつ冷静に言った。
だが、中島には俺の親切心共々気に入らなかったのかもしれない。
健「なんで止めんの?お前、俺が今までどれだけ我慢して生活してたかわかる?
俺はやっと、その我慢をせずに生きる方法を見つけたんだ!」
そう言って、中島は走って行ってしまった。
『君が今までの生活に疲れた時。何か物事を投げ出したいとき。
そんな思いが積もりに積もった時に、満をじして現れるんだ。』
ふと、一年前に分身から言われたことを思い出した。
“生活に疲れた時”“何か物事を投げ出したい時”
もし今の中島がその状態にあるなら、
俺がなんとか止めてやろう。
少しでも楽になるようにサポートしようと
強く思った。
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湯千五イなみ - スイさん» ば、ばれたか…! まぁ、それを元にして書いたので許してください(⌒-⌒; ) (2018年6月2日 16時) (レス) id: a288fb42d4 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 圧倒的、拝啓ドッペルゲンガー感 (2018年6月1日 22時) (レス) id: 6003a99749 (このIDを非表示/違反報告)
湯千五イなみ - sz5ふうりんさん» ありがとうございます!次回作でもよろしくお願いします! (2018年5月27日 21時) (レス) id: a288fb42d4 (このIDを非表示/違反報告)
sz5ふうりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回、更新のたびに読ましてもらっていました!次回も頑張ってください。 (2018年5月27日 21時) (レス) id: 4d7bf6a8d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - 湯千五イなみさん» うん!読むね!待ってるよ! (2018年4月27日 17時) (レス) id: cb29d61b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湯千五イなみ | 作成日時:2018年3月26日 22時