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side風磨


「…ん……」


目を覚ますと、見慣れた天井。
額を触ると熱さまシートが貼ってあって、
ベットの横には制服姿の人物。

まだ目が霞んでよく見えないけれど…



「…なか、じま…?」


『おはよう…ごめんね、残念ながら僕は

君の望む“なかじま”ではないよ』



聞き慣れた声。

あぁ…まだ、いたんだ。



「……なんで…」


『なんで“なかじま”じゃないかって?』



そんな訳ないだろう。

一体お前の中での俺と中島の関係はどれだけ仲睦まじくなってるんだ。


まだ怠く重い上半身をゆっくり起こし、
改めて横にいるあいつを見る。



「…違くて、なんでまだいんの?…おまえ」


『だって、僕は君で君が僕。君が存在する限り
僕もまた存在する』



消えて欲しければ己が消えろ、と?
ふざけんな、このやろう。



「…はぁ…俺さ、別に助けなんていらねぇよ」


『そんなことないでしょ?言っとくけど、こう見えて僕。必要な時しか現れないよ』



こう見えて、の意味がちょっとよくわからないけど。



『君が今までの生活に疲れた時。何か物事を投げ出したいとき。

そんな思いが積もりに積もった時に、満をじして現れるんだ。

こんな風に』



便利だろ?と笑いながら両手を広げる。

子供かよこいつ。


でもてことは、
今俺は、普通の生活に疲れてるのか?

何かを投げ出してしまいたいのか?


自分が自覚していなくても


俺の心は弱ってる、、のか?

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湯千五イなみ - スイさん» ば、ばれたか…! まぁ、それを元にして書いたので許してください(⌒-⌒; ) (2018年6月2日 16時) (レス) id: a288fb42d4 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 圧倒的、拝啓ドッペルゲンガー感 (2018年6月1日 22時) (レス) id: 6003a99749 (このIDを非表示/違反報告)
湯千五イなみ - sz5ふうりんさん» ありがとうございます!次回作でもよろしくお願いします! (2018年5月27日 21時) (レス) id: a288fb42d4 (このIDを非表示/違反報告)
sz5ふうりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回、更新のたびに読ましてもらっていました!次回も頑張ってください。 (2018年5月27日 21時) (レス) id: 4d7bf6a8d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - 湯千五イなみさん» うん!読むね!待ってるよ! (2018年4月27日 17時) (レス) id: cb29d61b3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湯千五イなみ | 作成日時:2018年3月26日 22時

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