拾ったのは動物のはずだった…

16話 ページ19

その後は自己紹介をして、自由時間みたいな感じになっている。

私は仕事が遅れないように、自室へ籠り小説を書く。

前回のは出版社が本を出せば終わりなので、私は次の作品へと手を出していた。

私は普段、現実的なことを書くのだが、最近彼らに出会ってから、非現実的な事が多々続いている。

それを小説にするのもいいな。なんて思っていて









無一郎「何してるの？」


貴方「時透くん!? あ、あー。仕事だよ仕事ｯ」


無一郎「……。」









え、、、無視？

でも、パソコンの画面をじーっと見ている彼は、無関心なわけではなさそう。

試しに前作の本を貸してあげることにして、私も無言で彼に本を差し出す

察してくれたのか、私の隣で静かに読み始めた









無一郎「……まあ、面白いんじゃない」


貴方「あ、ありがとうございます」


無一郎「こういうの、もっとないの？」


貴方「小説、読みたいの？」


無一郎「……暇つぶし」









私から少し目線を外しながら言う様子を見ると、少し気に入ってくれたみたいだ。

小説家として私も嬉しい。

なら、私だけのではなく、色んな人のを読んでほしい。

私が買ったやつではなく、彼がみつけた本で









貴方「時透くんｯ、本屋さん行こう！」


無一郎「……？」


貴方「行きたくない？」


無一郎「炭治郎と行きたい。」









私はそんなに好かれていないようです。

でも、今は炭治郎アルバイトに行ってるし…。









貴方「今日は私で我慢して？」


無一郎「……」









少し嫌そうな顔をして頷いてくれた彼と、外へと出た。

無事にお買い物できればいいんだけど…

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