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元彼と私の家は祖母たち同士が仲が良く、悪魔同士ではなかなかない事だが自分らの子孫達に結婚させて親族になろうと約束していた
だけど、祖母たちが産んだ子はお互いに男の子だったらしく結婚させることが出来なくて、その約束は孫の時に履行するようにしようとまた約束をしたらしい
……祖母たちにとっては仲が良いし、もうここまで来たら絶対に親族になりたい気持ちがあったのだろう。。それが、私たちにとってはとても辛いことになったのだけど…
そして、待望の孫の時に私が生まれ、そして元彼も生まれた
ようやく親族になれると思ったのか、祖母たちはおお喜びし、幼少期から私と元彼を会わせ、過度な期待をされていた
そのうち私たちがある程度理解能力を持ち、男性や女性のことをちゃんと異性としてみるようになるまで育つと、祖母たちに勧められ、半ば強制的に私たちは付き合わされることになった
祖母たちは期待していたようだったが、先程も思っていた通り残念ながら私と元彼はお互いのことを異性だとは意識しているが、恋愛感情はお互いに持ち合わせていなかった
なので私たちは付き合っていると言っても恋人らしいことはしなかったし、ただ祖母たちの手前付き合っている風を装っていただけだった
それに特に嫌だという感情は私自身なかったし、祖母たちが決めているからしょうがないか。ぐらいで私は受け止めていた。それは多分元彼も同じ考えだったと思える
元彼も特に性格が悪いというところはなかったし、私のことを最低限は尊重していた。だから特に不満はなかった
…あの時までは…
今から1年前。
私はバビルスの2年生でそれなりに充実した学校生活を送っていた
その頃の元彼は努力などもしなかったせいで、ランクがなかなか上がらず、やさぐれていてその反動として女遊びが激しくなっていき、私に対する最低限の尊重もしなくなって付き合っている風も消えていった
最初は一旦距離を置けばいいかと思っていたので、何も思っていなかったが、周りも私と付き合っていることを知っていたのでどんどん体裁的に悪くなっていき、このままでは私の名誉も悪くなりかけていた
そして何よりもう見過ごせない状態まで彼は気性が激しくなって、性格も悪くなっていった
このままではいけないと思って私は元彼と話すことにした。
今ならそんな風になる前に話をしとけってなるかな
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作者名:sarai | 作成日時:2023年8月8日 20時