PROLOGUE・2 厳粛ブレイク! ページ7
その頃⋯入学式は終わり、新入生の寮分けも終了していた。
赤髪の男「__さ、これで入学式と寮分けは終わりかな?
いいかい新入生たち。ハーツラビュル寮ではボクが
獅子の耳を持つ男「⋯⋯ふぁ〜あ。やっとかったるい式が終わった。さっさと寮に戻るぞ。サバナクロー寮、付いてこい。」
眼鏡の男「新入生のみなさん。この度は入学おめでとうございます!みなさんが充実した学園生活を送れるようオクタヴィネル寮寮長として精一杯サポートさせていただきますよ。」
美しい男「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら?式の途中で飛び出して行っちゃったけど⋯⋯」
タブレットの声《職務放棄⋯⋯⋯⋯》
ターバンの男「腹でも痛めたんじゃないか?」
学園長の話をしていると、扉が勢いよく開いた。
クロウリー「違いますよ!」
赤髪の男「あ、来た。」
クロウリー「まったくもう。新入生が1人足りないので探しに行っていたんです。」
これ、私のせいじゃん⋯⋯。なんかすみません。
クロウリー「さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く鏡の前へ。」
『は、はい』
グリム「ふぐぐー!!!」
少し不安になりつつも、鏡の前へ立つ。
すると、顔のようなものが緑の炎と共に浮かび上がった。
『わっ⋯!?』
闇の鏡〈汝の名を告げよ〉
『す、涼風Aです⋯!』
闇の鏡〈汝の魂のかたちは⋯⋯〉
闇の鏡〈⋯⋯⋯⋯〉
闇の鏡〈⋯⋯⋯⋯⋯⋯〉
闇の鏡〈わからぬ。〉
『え?』
クロウリー「なんですって?」
闇の鏡〈この者からは魔力の波長が一切感じられない⋯⋯色も、形も、一切の無である。〉
闇の鏡〈よって、どの寮にもふさわしくない!〉
静かだったのが瞬く間に騒がしくなった。
クロウリー「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!生徒選定の手違いなどこの100年ただの一度もなかったはず。
一体なぜ⋯⋯」
『⋯⋯⋯⋯。』
大勢の視線を感じる。
これからどうなってしまうんだろう、という不安が私を襲った。
グリム「もごもご⋯ぷはっ!だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!」
『⋯⋯えっ?』
クロウリー「あっ待ちなさい!この狸!」
学園長の拘束から抜け出したグリムが大きな声で話しだした。
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作者名:双葉 | 作成日時:2024年3月6日 14時